分解してみる【J-45 フィッシュマンのピックアップ修理-1】

音が出なくなることがあるというJ-45です。

J-45

たしかに音が出ないことがありますが、低音の外来ノイズが気になります。 ジャックを触ると収まります。

ノイズ

スタッドに手を近づけると50Hzハムノイズがでます。 アンカーとスタッドが電波を集めているようです。

サドル側で弦高調整ができるタイプのギターに、サドルの下に挟み込むタイプのピックアップを無理に付けているのですが、なにか問題があるようです。

スタッドを触ると状況が変わる

ピックアップがアンカー部分との境目にかかっていて、上から力が加わることで割れたようです。 外来ノイズを避けるために巻かれたシールド用のテープがホットにショートして音が出なくなるようです。 また、このアンカーがアースされていなくて、ノイズが流入するアンテナになっているようです。

アンカーの段差で割れた

ピックアップをプリアンプから外します。

プリ部

底面がコールドとアース共通で、上側がホット。 その間に圧電素子が2枚挟まった構造のようです。 このアルミシールは底面からアースにつながっています。 このシートが傷ついてショートしているので今回は外すしかないです。

分解

割れた部分をカットしました。

ピエゾの割れた部分

赤い線が引かれているのでこちらがホットのようです。

向きがあるらしい

絶縁シールで組み直しかけたのですが、これをシールドするためにさらにいろいろ巻くと弦高が上がってしまうのでこのあと内側が紙製のアルミシートに交換しました。

絶縁テープを巻いてみる

アース電位に繋ぐために下に銅箔テープを敷きました。 ちなみにこれは試作1号機で、このあと作り直しました。

アース電位を敷く

ピックアップとスペーサーを入れ直しました。

ピックアップを載せてみた

裏側はこんな感じ。 アンカーの穴をアース用に使いました。

裏側

アンカーは導電塗料で銅箔テープにつなぎました。

アンカーに導電塗料を塗る

これでもまだちょっとノイズが多いです。 弦アースを繋ぎたいです。


塩ビ板と接着剤

アイボリーとブラックの塩ビ板を買ってみました。

塩ビ板

接着剤は線用のものが必要になります。

塩ビ用接着剤

ビンテージのべっ甲ガードってブラックが薄いですよね。 少しでも再現できないものかと。

塩ビ板