一瞬音が出た【音が割れるGodinベース-4 】

ずっと音が出なかったのですが、オーナー様の仰っていた「音が割れる」という症状がやっと出ました。 いろいろ計測してみます。

やっぱりプラグを差していなくても電池が減っています。

プラグ挿していないのに電池が減る

割れた音が出る状態では、出力に乾電池の直流が漏れているようです。 カップリングコンデンサの不調も予想されます。

出力からの直流漏れ

ここで興味深いのがスナップ部分↓では9.5Vが計測できますが・・・

スナップ部分

つないだ先では計測不可能です。

ここで9Vを測れない

好き勝手な数字がころころと出続けます。

直流電圧が測れない

交流電圧を測ると↓これは何もつないでいない状態のテスターのバックグラウンドノイズみたいなもので・・・

バックグラウンド

電池のつなぎ先に触れると値が変わります。 バッテリーの電線の長さそのものが持つコイル成分によって、発振している高周波が打ち消されるなどして、バッテリー付近では直流電圧が測れるということでしょうか?

発振が疑われる

ではカップリングコンデンサはどこになるかというと・・・下の黒丸の部分で二枚の基板がつながっていて分解できません。 青丸の辺りに電源回路やデカップリングコンデンサがあるように見えます。 緑の丸のところがイコライザーのためのオペアンプが並んでいるところだと思います。 とにかくここから先がブラックボックスになってしまいます。

イコライザ基板

と、調べていたら音が出なくなりました。 出力部分からの直流漏れも止まりました。

信号と共に直流漏れが止まった

ピンジャック周りも謎ですし、基板がブラックボックスであることで作った人にしか分からない感じがします。

ジャック側基板の場合分けも上手くいっていないような気がしますし、イコライザー基板も発振していると思います。

これは連鎖的にあちこち壊れている可能性もありますので、輸入元による基板交換に頼るしかなないようです。

メーカー修理ができる場合はそちらをおすすめするのですが、これだけ多機能な基板だとやっぱりけっこうかかるみたいで、もし物理的な故障があってすぐ直ったらラッキーくらいの感じで、チェック代を頂いて開けてみたというお話でした。


ノイズが気になる【BURNSの手直し-1】

よく使うポジションでノイズが気になるそうです。

カバーを交換したりしているので元の状況と変わってしまっているでしょうね。 既に金属カバーをアースに落としてあるので、できることが少ないかも知れません。

ノイズが気になるらしい

このSPLIT SOUNDのAポジションはフロントとリアの並列接続です。 Bにするとセンターもミックスされてノイズが部分的にキャンセルされます。

よく使うポジション

センターをフロントと入れ替えて、逆巻き逆磁極にすることでノイズキャンセルするのが一番良いですね。

直流抵抗値を調べて巻き数が違うようだったら音が変わってしまいますが、どうなっているのでしょうか。 分解して計測してみましょう。

国産仕様はピックガード全面アルミシートで、英国仕様はコントロール部分だけのようです。 ピックアップ付近もアルミシートや銅箔シートでシールドしたら多少は良くなるでしょうか。 それくらいしか思いつきませんね・・・。

 


配線作業【Burnyのレスポールジュニアタイプのチューンナップ-23】

裏パネルのネジ穴をあけました。

ネジ穴の加工

導電塗料をアース電位につなぐ配線を準備します。

アース周りの配線

ポット同士の配線をして・・・

ポット同士の配線

ボディにマウントしました。

ポットの取り付け

スイッチ、ジャックまで配線できました。 ピックアップを付けるにはネックを付けないといけない構造なのでフレットのすり合わせを仕上げてからにします。

配線ができた

コンデンサはピックアップと一緒にハンダ付けすることになります。 ハンダがのらないくらいリードが酸化しているので磨いておきましょう。

コンデンサの清掃