アンカーの穴を埋めた【Junior Collection Stratocasterのトレモロ取り付け修正-3】

ひび割れているところに低粘度の瞬間接着剤を流し込みました。 導電塗料が溶けて流れ出てきますが、こういうところの塗装の下にも導電塗料が隅々まで塗られている証拠ですね。

瞬間接着剤を流し込んだ

ボディ材と埋木の間で硬さの差があるとき、ドリルビットが柔らかい方へ流れていってしまって、高い精度で穴あけ加工できないことがあります。 

なので今回は少し大きめの埋木を作ることにしました。 埋め込みたいアンカーが10Φくらいなので、今回はひとまわり大きく12Φの木栓をメイプルで作りました。 

木栓を作る

穴を拡げるので塗装を引っかけて割らないように先に面取りします。

面取り

12.2Φのビットで拡げています。 実際には穴の中が毛羽立ったりして12Φの木栓がギリギリ入るくらいになります。

12.2Φに拡げる

接着しました。

接着

アンカーを1mmエンド方向へ下げたら、メイプルの木栓がネック側へ2mm残るはずです。

1mm下げたらこんな感じになりそう

これで強度を稼ぎつつ、オクターブチューニングしやすい位置にサドルがくるようにトレモロが付けば良いなと思っています。


分解していく【Junior Collection Stratocasterのトレモロ取り付け修正-2】

トレモロを取り付け修正するにあたって、オクターブチューニングの位置がどうなっているのか調べてみましょう。

トレモロの位置

裏側から見ても1弦側が前に出ています。

裏側から見たところ

ナットから12フレットの倍の位置がどこになるのか測ってみましょう。

オクターブの確認

もしトレモロがこのままだとすると↓の写真くらいの位置に1弦のサドルが来ることになってしまいます。

このくらいの位置にくる

6弦ももう少し後ろ。 スプリングを一番縮めた状態でぎりぎり合うくらいでしょうか。

ギリギリオクターブが合う

6弦側のアンカーも1~2ミリ下げても良いような気がします。 短いスケールのギターなので、よく観察しないといけませんね。

あと2mmくらい下げてもいい

裏側を見た感じですと、あと1~2mm下げることはできそうです。

ジョイント部分です。 ここからピックアップのコイルが見えるのは珍しい構造ですね。

コイルが見えている

ついでにリテーナーのネジをチェックしておきました。 このブラスパイプでスペーサーを作れそうです。

ブラスパイプが使えそう

ピックガードを外してみます。 ミニギターですが流石は本家、使っている部品は良い物が使われています。

ピックガードを外した

導電塗料にラグが打たれていたり、しっかり作られています。

導電塗料のラグ

で、問題の箇所ですが・・・。 アンカー部分の木部がバッキリと割れています。 ボディ材が柔らかくて耐えられないみたいですね。

割れている

アンカーを抜いていきましょう。

アンカーを抜いた

中はこんな感じ。

アンカーを抜いた

ピッタリくらいの深さの穴があいています。 むやみに深い穴ではない辺り、丁寧に作られている感じがします。

深さ

割れているところを接着していきます。

接着する

しばらくクランプをかけて形を整えます。

接着する


ジョイントプレートの落とし込みを掘る【ヤマハAttitudeのリフィニッシュ-7】

埋木をトリマーで大まかに平らにしました。

埋木をトリマーで平らにした

13Φの木工ビットで両サイドに穴をあけて、間を直線でつなぎます。 まずは大まかに糸のこでカットします。

大まかにカット

トリマーで直線に削ります。

トリマーで直線に削る

端材に試し掘りしてみましょう。

試し掘り

こんな感じ↓ ベアリングビット用の1対1テンプレートになっています。

試し掘り

ボディの加工をします。

ボディを加工する

これで良さそうです。

ジョイントプレートを落とし込んだ

今回はウレタン塗装なので場合によっては厚めに塗料が吹き込む可能性があるので余裕を見てあります。 むしろリア側のヘッド↔エンド方向の隙間が足りない可能性も・・・。

半つや消し仕上げでバフをあてないから、その分だけトップコート薄めで届く可能性もあり得ますし、このあたりは塗装屋さんのノリ次第かもしれません。


エアブラシ

人から貸してもらったエアブラシです。

エアブラシ

タッチアップを頼まれているギターのイエロー部分で使えないか端材に塗料を塗って試そうと思います。

塗料

普段使っているスプレーガン型のエアブラシは気圧が高めなので、どれくらいが普通のエアブラシに向いているのかとか調べます。