水性塗料をためしてみる【自分で弾くためのベースを作る-1】

定休日を利用して塗装の実験を始めました。

都内の建て込んだ一軒家で作業するにあたっては、シンナー臭のするラッカー塗料を使った作業はあまりたくさんできないので、どうしても信州方面の塗装職人さんに外注をお願いすることが多くなります。

レリック加工が得意なのでそういう楽器を作るのは好きなのですが、なかなか本数が扱えないのです。

で、今回は自分で弾くためのベースを作るにあたって、環境に優しい水性塗料を試してみようと思います。 水性塗料は近年かなり進化しているように思います。 水性とは言っても、乾燥してしまえば塗膜は水には溶けなくなります。

下地にはアクリル系の水性サンジングシーラーを使います。 色から上には1液式速乾性アクリルウレタン水性塗料をエアブラシでスプレー吹きできないかと考えています。

下地を塗り終わったところがこちら。 これは刷毛塗りで2回目です。 1回目の塗膜を研磨してみましたけれど、ラッカーと同じような研ぎ心地でしたね。

水性サンジングシーラーで下塗り

ラッカーでなくても薄く仕上がれば良いので、なかなか期待が持てる感触です。 これを研磨した上にアクリルウレタンがどういう感じでのっかるのかが勝負の分かれ目でしょう。 また次の火曜日に続きをやります。


ハイブリッドJBピックアップ下準備配線【フレットレスJBの組み込み-16】

配線の下準備をします。 60年代風コイルと70年代風コイルと切り替えられる、Birdcageハンドメイトのハイブリッド・ピックアップBJJ-HY.を取りつける回路を作ります。

スイッチポットを引き上げると70年代風のスッキリしたブライトなJBサウンドになります。 スイッチポットのノーマルポジションでは60年代風のファットなJBサウンドになります。

コントロールアッセンブリーの配線例になるので写真を撮っておきましょう。 見やすいようにトーン用のコンデンサはまだつけていません。

ハイブリッドJBピックアップ下準備配線例

コンデンサはスイッチポットの周りに取りつける予定です。

ハイブリッドJBピックアップ下準備配線例

正面から見たところ。

ハイブリッドJBピックアップ下準備配線例

スイッチからでた線はそれぞれのボリュームポットの2番(真ん中)端子に入っています。

ハイブリッドJBピックアップ下準備配線例

取りつけ時の参考にして下さい。

ハイブリッドJBピックアップ下準備配線例

いろんなバンドを掛け持ちしている人には最適です。 「あのベースの音!」がたくさん必要な時に何とかしてくれます。 手元で音作りするのが好きな人はぜひお試し下さい。

地味で玄人好みなアイデアで製作しているピックアップですが、使ってくれている人には大変好評です。


リアルセルロイドピックガードのエッジをとがらせる加工【フレットレスJBの組み込み-15】

レリックのベースに似合うようにピックガードのエッジを30°くらいまでとがらせる加工をします。

もとのリアルセルロイドピックガードはこんな感じ。

加工前のリアルセルロイドピックガード

45°にエッジが取られていて、コントロールプレートとのつなぎ目は垂直に落ちていてエッジ加工がありません。

加工前のリアルセルロイドピックガード

グルッと1周削って研磨したところがこちら。

加工後のリアルセルロイドピックガード

全体はこんな感じになりました。 コントロールプレートとのさかいめも上面側半分くらいを45°で落とすとそれっぽくなります。

加工後のリアルセルロイドピックガード

いま入手可能なピックガードの中で一番レリックに合うのはこの加工をしたリアルセルロイドピックガードだと思います。


サンバーストを吹いた【フレットレスJBの組み込み-12】

3トーンサンバーストを吹きました。 前回着色をしていたら、途中で雨が降り始めてしまいまして、「かぶる」って言うのですが、塗装が白く濁るんですね。

で、途中で中断してあったのですが、今日は気候がよかったので再開。 シンナーを吹いて白く濁ったところをリカバーしてから吹き足しました。

3トーンサンバーストを吹いた

全体に飴色を乗せて真ん中を暗めにしてからトップコートを吹いていきます。 ピックアップもそろそろ巻いていきます。

今回使うのはBirdcageハンドメイドのJB用ハイブリッド・ピックアップBJJ-HY.というピックアップです。 コイルワイヤを2種類使って、2層構造に巻いて、70年代風と60年代風のふたつの出力を得ることができるピックアップです。

通常のジャズベースでは大まかに言って、両方フル・ネック側メイン・ブリッジ側メインの3通りの音が出せますが、60年代風のややファットな3種類と、70年代風のややブライトな3種類がだせるので、手元のコントロールをいじるのが好きな人や、いくつものバンドで「あの音!」がいろいろ必要な人に合います。

私もこのピックアップで中森明菜コピバンやっています。