ピックアップの出力を上げる【カスタムショップ製シェルピンクJBの修理-3】

暖かみのある中低域の出るピックアップにしたいということなので、ピックアップのコイルを巻き足してみます。 元の状態がこちら。

JBピックアップ

出力配線を外して、ハンダも取り除きます。

配線とハンダを除去する

今の出力端子からさらに巻き足してもうひとつの出力を作ります。 穴を増設してハトメを打ちます。 このあたりはBirdcageオリジナルのハイブリッドJBピックアップと同じアイデアです。

穴をあける

ネック側を1500ターン、ブリッジ側を2300ターン巻き足しました。

コイルを巻き足す

ワックスポッティングをします。 ハウリング防止に役立ちますが、やり過ぎると音が硬くなるようなので真空引きまであえてはしていないです。

 

ワックスポッティング

ネック側が8.4kΩ、ブリッジ側が9.2kΩでした。 私の好みでブリッジ側を多めに巻いてあります。

ここまで巻くと、ジャコみたいな軽快でブライトなブリッジピックアップサウンドはでませんが、両方フルで鳴らしたときに4弦のローフレットがぼやけないようなミッドローのコシを出すのには有利だと感じています。

 

 

 


エポキシの継ぎ足し補修【フレットレスJBの組み込み-23】

季節のせいなのか、エポキシの硬化時に収縮が起こったのか分かりませんが、ネックが少し順反りまして、反り具合を調整するためにヒーターを使ったらシムの跡が深めについてしまいました。

平らに磨ぐためにエポキシを継ぎ足します。 硬化剤との配分を正確にするために0.1グラム単位ではかれるはかりを買ってきました。

エポキシの継ぎ足し

エポキシは分量さえ間違えなければ継ぎ足しても、エポキシ結合するので問題ないはずです。 大きな造形物を作るときなどは30グラムずつくらい何回かに分けて流し込んだりするものです。

あと少しで完成なのですが、そのあと少しに時間がかかっています。


塗装をはがすレリック加工【フレットレスJBの組み込み-22】

塗装をはがしていきます。 あらかじめはがすところを決めて密着不良させてあるので狙い通りにはがれます。

表側はフェンダーベースオーソリティのP.022下段のJBが見本です。

塗装をはがすレリック加工

裏側はフェンダーベースオーソリティのP.046。

塗装をはがすレリック加工

打コンは少なめが良いということなので、あっさり目になっています。 肘のあたりだけもう少し擦れたあとをつけようかと思います。


組み込み開始【フレットレスJBの組み込み-21】

本格的に組み込みが始まりました。 ブリッジを取りつけたところ。

ブリッジの取りつけ

ピックアップを着磁して配線を取りつけました。 黒がアースで、白が60年代風、青が70年代風の音を出力するホット線です。 それらをスイッチポットの押し引きで切り替えられるハイブリッドピックアップです。

ピックアップの製作

ピックアップの取りつけがすんで、ピックガードとコントロールパネルの取り付けネジ穴をあけたところです。

ピックガードのネジ穴をあける

配線はこんな感じになりました。 トーンがスイッチポットになっていて、そこにピックアップの線が入力されて、そこからそれぞれのボリュームポットに結線されています。

コントロールアッセンブリーの取りつけ

 

ボディはこれでほぼ完成です。 まだ塗装のはがしがすんでいないのですが、狙ったところが剥離するようにしてあるので、少しの加工でレリックになります。

ボディがほぼ完成したところ

渋い感じになったらまたボディの写真もご覧頂きます。