断線していたピックアップの交換【テレキャスターカスタムのメンテナンス-3】

ブリッジのネジ穴も補修がすんだので、ピックアップの交換に入ります。 オリジナルのピックアップはそのままにして、ダンカンのピックアップに交換することになりました。

ピックアップの取り付け

配線をすませてから、位相のチェックをし忘れていることに気がつきました。 位相は合っていて問題ありませんでした。

まぁフェンダーのリプレイスメントなので合っているはずなのですが、長く使われているギターは何が変わっているかわからないので、とにかくチェックすることが大切です。

位相のチェック

両方のピックアップの音量などバランスを合わせてそれぞれのピックアップの良さを引き出していきます。

音量バランスなどを調整する

ネック側ピックアップの巻き弦にあと少し張りが欲しいのですが、磁力に弦が引きつけられてうなったりしては問題なので、このくらいにしておこうというラインを見つけました。


完成と思いきやいろいろ問題を発見【テレのアース不良修理-6】

ミョンミョンとした弦の鳴り方の原因を探していました。 タイミングよく他にもテレを預かったのでサドルをかりてみます。 まずはもとのサドルで弦高を調べます。

サドルの際で弦高を測る

2ミリの薄板を2枚足して同じくらいの弦高にして試してみます。 少しましになりますがやはり中高域にピークがあるような鳴り方をします。 このギターは中をあけるとホロウ構造になっているので、どちらかというとそこに理由があるような気がしてきました。

今回は特に解決策無しという結論になりました。 ともあれ、その確認がしっかり取れて良かったです。

他のテレのサドルを入れてみる

というわけでセッティングが終わって完成!と思ったのですが、いろいろ問題が見つかりました。

完成?

まずノブを回したときにパリパリと盛大なノイズがでること。 ポットのシャフトに導電性グリスを塗っていきます。 これでかなり良くなりました。

導電性グリスをポットに塗布する

もうひとつは1フレットに指が触れているときに出るジジジジジジと鳴るノイズ。 このメカニズムについてはまた詳しく書きます。

原因はナット溝が摩耗していること。 応急で接着剤を盛ってみようかと糸で溝の掃除をはじめましたが・・・。

5弦のナット溝を磨く

1弦もこんなことをしていますし、この際ナット交換もしませんかと、お客さまに相談してみます。

 


ピックアップ交換前の手直し【テレキャスターカスタムのメンテナンス-2】

お客さまとの相談の結果、断線しているブリッジ側のピックアップは交換することになりました。 ブリッジを外します。

ブリッジ側ピックアップを交換する

ここで困ったことが起こりました。 ねじ穴がダメになっていてねじを回しても出てきません。

ねじ穴がダメになっている

一端埋めて開け直します。

ねじ穴を埋める

ペグのブッシュが浮いているので修正します。 通常弦の張力でボディ側に倒れるのですがこの楽器は逆になっています。

ブッシュが浮いている

ペグを外しました。

ペグを外す

ブッシュを正しく押し込んで接着剤で隙間を埋めて固定しました。

ブッシュを押し込んで固定した

ペグを戻そうとして気がつきました。 ペグ穴がずれていて戻せません。 無理に戻すことはできるのですが、これこそがブッシュが浮いていた原因だと分かったのでここも修正します。

ねじ穴がずれていて戻らない

Fキーから一度クルーソン系のペグに交換したような形跡があります。 もとのペグに戻すときにずれたようです。

ねじ穴を埋める

ここが本来のポジションに戻るだけでも、この楽器の持っている本来の音に近づくのではないでしょうか。 ピックアップは変わってしまいますので、せめてここは復旧したいです。

取り付け直したペグ

さて次回はやっとピックアップ交換です。


Weekend Books&Cafe-イエモノヅクリに遊びにいってきました

カメラが趣味でなかよくなったお友達が週末カフェをやっているので浅草まで遊びに行ってきました。

Weekend Books&Cafe-イエモノヅクリ

建築家の佐々木善樹さんの仕事場でもあり、イベントスペースでもあり、図書館みたいな役割もになっている素敵な空間なのです。 今週のマスターは藤原さんですね(美味しいコーヒーありがとうございました)。 前回来たのは私がBirdcageを開業する前に落語をききにきたときなので、あれからもう2年なのですね。

建築関係の本がたくさん

右のマーティンが長年の相棒だそうです。左のギブソンはボディサイズが少し小さめなので、抱え心地はいいのですが、その分サウンドのバランスに違和感を感じるみたいですね。

マーティンとギブソン

普段マーティン用に使っているというプリアンプをつないで補正してみることにしました。

いろんな弦を鳴らしながらつまみをグリグリと振り切ってみて、どのつまみがどんな音に効いているのか佐々木さんと一緒に確認しました。

2弦くらいの倍音がアンバランスに大きく鳴って耳につくのですが、PRESが5kに効くらしくてそこをカット方向にうまくケアできました。 箱のサイズに起因する低音弦側の音量感不足はLOWのブーストで補正。 弦のきらめき感が気持ち良いところまでTREBを足したらとてもここち良い音になりました。

ボディサイズ分を補正したセッティング

フルアコのような暖かい音も出せないかと、さらにいろいろいじりました。 低音をフルブーストして高域はカット。 このセッティングからさっきはカットしたPRESを上げていくと今度は不思議と気持ちよく響きます。 ミドルは周波数可変もついているのでまだまだ細かく追い込めますね。

フルアコっぽくジャジーなセッティング

アンプから出る音が本当に良くなりました。 ふらっと入った飲み屋に、こんないい音でギターを弾いている人がいたらちょっとビックリするくらいです。 そしてなによりギターを弾くのが上手いですね!

アンプから良い音がするようになりました

帰りは浅草寺のあたりをお散歩して帰ってきました。

浅草寺を通って帰る


忘年会でした

中森ちぇき菜のメンバーがおもに集まって忘年会でした。

シュウマイ美味しかったです。

シュウマイと羊とわたし

キーボードのグレモンさんがこの日の総料理長でした。

シェフのきまぐれ1

なにやら美味しいものがドンドン出てきます(笑)

シェフのきまぐれ2

総料理長に乾杯☆

シェフのきまぐれ3

写真の撮影はちぇきさんでした。