ツヤありの4558

最近、お客さまとツヤありの4558は音が良いのかどうかという話になりました。

ツヤありの4558

半導体には個体差があります。 トランジスタひとつだけに注目しても、例えばよく使われる2sc1815の電流増幅率は、ロットごとに抜き取り検査してブラックだとかイエローだとか、グレードわけして売られていたりします。 ましてやオペアンプICの中にはたくさんのトランジスタが入っているわけです。

ローノイズなものを選別した2sc1815LやNJM4558DDという型番のものもありますね。

NJM4558のデータシートを見てもらえれば分かりますが、プラスマイナス15ボルトの電源を与えたときの性能を最小~平均~最大の3つの数値で表記してあります。

9ボルト電池を分圧して上下4.5ボルトで動かしている時点でフルの性能で動いていませんし、TS9などの回路では増幅回路1段で限界までゲインを上げたりするので、高い周波数まで増幅できなくなって結果的にミドルがでていたり、いかにも個体差が現れやすそうな状況で使っているように感じます。

そう言えば「4558のツヤありに交換したら音が変わった!」と言っている人で、つや消しを2個以上試した人にまだあったことがありません。 おそらくロットごとに違うはずなので、外観のツヤにこだわらずつや消しもいろいろ試してみるのが良いと思います。 4556とか近い型番の物もたくさんありますし。

写真のオペアンプは同業の先輩がくれました。 どうやら、差し替えてみたけれど違いがサッパリ分からなかったからくれたようです。 そういうこともあると思います。

 


弦を張る【グレコTB-400の修理-26】

フレットのすり合わせを完成させました。 ジェスカーのエヴォリューションシリーズなのですが、少し金色っぽくてかっこいいです。

フレットのすり合わせ

フレット溝を作ります。

ナット溝の加工

スチュマックのシムを入れようと思ったのですが、ネックジョイントプレートの形状がフェンダーと違って穴位置が合わないので、バルカンファイバーで自作しました。

シムの製作

ネジ穴も1弦側によっているんですよね。

シムを挟む

こんな感じになりました。

弦が張れた

スケールが少し短いのでもっと泥臭い音がするかと思いきや、思ったよりワイドレンジできれいな音がします。 プレベっぽい「ヴァホ!」もありつつ「チャリン」も同時に出ている感じです。

ネックの様子を見てナットを追い込んだら完成になりそうですね。


トラスロッド溝の加工【グレコTB-400の修理-25】

ピックガードに切り欠きがりますが実際のトラスロッドはもう少し右ですね。

位置決め

ピックガードをカットします。

ピックガードをカット

ボディ側も加工します。 もともと掘られているので少し掘り広げます。

トリマー加工

トリマーで掘り広げます。

トリマー加工

こんな感じにしました。

加工が終わった

ピックアップのネジ穴をあけました。

ピックアップを取り付けた

配線はこんな感じ。

ピックアップの配線

ナットを加工していきます。

ナットの形を整えた