ご要望の整理【76年製ジャズベースの修理-1】

76年製のジャズベースです。

76ジャズベース

全体的にフェンダーならこれくらいの順反りの方がらしさがあっていいかな?くらいの順反りと、僅かに気になる程度のハイ起きがあります。 あと少し真っ直ぐにしたくてロッドを締め込むと、5フレットあたりから上がってくるそうで、フレットを交換するついでに、もっと真っ直ぐに近いポイントでつじつまがあうように仕上げます。

僅かなハイ起き

ピックアップはこちらに交換します。 一度音が出なくなったときに、ハンダごてを当て直して修理したようで、もう一度手直しとチェックをして使えるようにします。 ポールピースをラッカー塗料で絶縁しておくことになっています。

ピックアップ

今付いているピックアップはカスタムショップのもの。 ピックガードの穴に引っかかっているそうです。 何かあったときに現場でこのピックアップに交換することもできるように穴を少し拡げておきます。

ピックガードの穴を拡げたい

配線は多少手直しすれば使えそうです。 今回は導電塗料ではなく銅箔シートを使ってシールドします。

配線部

ピックアップのネジ穴が複数あいているそうなので、不要な穴を埋め戻します。 ネジが緩いところは補強します。

ネジ穴について

ネックジョイントに隙間があってネックが動いてしまうそうです。 1弦側はネックに当たっているので、4弦側に薄板を貼って形を合わせましょう。

隙間


指板のRを修正した【78年製テレキャスターのチューンナップ-12】

弦を張った状態で指板の直線性を出そうと研磨してきたので、Rのチェックです。 4弦辺りが少しだけ出っ張っていたのでRが付いたすり板にサンドペーパーを付けて削りました。

Rを修正した

チューンナップということは、キャビティに導電塗料を塗って良いということでしょうか。 オーナー様に確認しましょう。

導電塗料


ネックを取り付けた【グレコのバイオリンベースの改造-12】

写真を撮り忘れましたが、ネック側のジョイントねじ穴を低粘度の瞬間接着剤でコーティングして補強しました。

弦を張っていきます。 付いていた弦がショートスケールでなくてよく分からないことになります笑

弦がなぜか長い

自分のバイオリンベースキットについてきた弦を仮に張ってみましょう。 そう言えば、4弦のサドルがないことを思い出しました。 似たサイズのフレットを打ちましょう。

サドルにフレットがない

サドルがないのでまだはっきりわかりませんが、テールピースがずれている気がします。 1弦側の方がサドル上での角度がきついです。 キットを組んでみて分かりましたけれど、バイオリンベースのテールピースの取り付け位置って難しいですね。

1弦側にずれている?

それより衝撃的だったのは、ペグをつけ替えたことでケースに入らなくなったということです。

ペグがケースにあたる

完成したときにどうやって沖縄まで送りましょう苦笑。