ベース用フルレンジブースター基板のハンダ付け

ベース用フルレンジブースターとして作っている基板に部品を載せていきます。

ベース用ブースターの基板

もともと、マイクロアンプが気に入ったというお客さんに頼まれて、それを元にエレキベース用にフィッティングした物を作ったのがきっかけでした。 低音の妨げにならないようにコンデンサの容量を上げてあります。

ピエゾピックアップを受けるためだと思うのですが、入力インピーダンスが高すぎる設計だった物を、マグネティックピックアップを受けられる程度に下げてあります。 これは主に外来ノイズを減らすためです。

ゲイン過剰で歪むとベース用途で使いにくいので半固定抵抗で内部でも最大ゲインが制限できるようにしてあります。

オペアンプが1台しかなくて、しかもデュアルのうち1チャンネルしか使っていないせいか、オリジナルでは電源のデカップリングコンデンサが省略されています。 本作はオペアンプICを差し替えられるようにしてあることもあって、ICと回路との相性によって発振してしまってはメリットが活かせないので、保険的にデカップリングコンデンサも追加してあります。

基板に付いている半固定抵抗を調整して、下げた最大ゲインを元に戻せば、もちろんギターでも使えます。


バリトーンのシミュレーション

先日製作したバリトーンスイッチなのですが、完成後お送りしてみたところ、お客様から「以前所有していたギブソンのES345と効き方が違う」とご指摘を頂きました。 試奏動画で音色を確認してみたところ、回路シミュレータのグラフとかなり印象が違うことが判明しました。

バリトーンのシミュレーション

元にした回路図自体はギブソンの公式のものなのですが、そのままでは効き方がかなり違いますね。 どこが変わっているのか調べる必要があります。

自分でシミュレータを回しながら「もっと使いやすいバリトーン回路」を作り直してお届けしたいと思います。

このプロジェクトはさらに推し進めて、ピックアップコイルに干渉してさらなるサウンドバリエーションを生む「ピックアップハッカー」みたいなパッシブエフェクター機材に発展させていきたいと思っています。


組み込んでいく【特注パワーサプライの製作-2】

DCジャックが到着しました。 さっそく組み込みましょう。

DCジャックの組み込み

銀色の電解コンデンサはトーシンの16V耐圧のもの。 9.8V出力に付いています。 金色の方は18V出力に対応してもっと耐圧の高いものを使ってあります。

なくても電源アダプターのほうの制御ICや、9.8Vを出す制御ICの性能でカバーできるのですが、エフェクターのオーディオコンデンサチューンもかねて、ここにもデカップリングコンデンサを入れてあります。

配線が完了

ネジロックが乾いたら完成品をチェックしましょう。 その前にチェック機を補修します。

モントルーから発売されていたEarly BirdのPower Distributorは製産完了品になりました。 同じものや、今回のような多少カスタマイズしたものが必要な方がおられましたらこちらのメールフォームから御相談下さい。


ケースの穴あけから【特注パワーサプライの製作-1】

以前、製作と設計のお手伝いをさせて頂いていたEarly BirdのPower Distributorを元にして、お客さまに合わせた仕様のパワーサプライを作ることになりました。

まずは穴位置にセンターポンチを打っていきましょう。

穴位置を決める

穴あけ作業です。

穴あけ作業

穴があきました。

穴があいた

右から18ボルトセンターマイナスを入力、左端がそのままスルーアウトで、それ以外が9.8ボルトセンターマイナスの出力となります。

DCジャックの配置

次に基板を製作します。

パワーサプライ基板

DCジャックの在庫が足りないので発注しました。