調整【スペシャル(20240628お預かり)のブリッジ交換-2】

長らく弦を張っていなかったと思われるこのギターですが、弦を張って数日置いておいたら少し順反りました。 トラスロッドを締めます。

ネック調整

弦高を調整します。

弦高調整

ポールピースが1弦に当たってしまっています。 全体的にポールピースの出し具合を調整します。

ポールピースの調整

サドルの溝を追い込みます。 3弦は弦の太さやサドル上の角度などの問題で曲がりきれずにうわずりがちです。 少し他の溝より深めにすると弦高のバランスが良くなります。

3弦のサドル

オクターブチューニングを確認して・・・

サドルの溝を調整

両サイドの2本のネジはナットで固定してしまいます。

コキコキ引っかかる音がするナットにグリスを注しておきます。 溝が狭い場合は上へ引き抜く時にも引っかかりますが、今回はナット材が弦にくっついている感じなのでこれで良くなると思います。

ナット溝にグリスを注す

サドルに通っているオクターブネジをネジロックで仮固定します。

ネジを固定する

いま流通している物はブリッジ本体のネジ穴が大きくなっているようで拭き取るだけでもサドルが動いてしまうくらい緩いです。

仮固定しないと共鳴します。 ネジロックの低粘度か中粘度タイプが良いと思います。 これが乾いたら完成です。


タッチアップ

ダブルカッタウェイのジュニアの塗装が剥がれたところをタッチアップしました。

タッチアップ

この塗装を吹いた塗装屋さんがお客さんに余った塗料を渡してくれてあったので、色は合うというこで細い筆でちょんちょん木目に沿って塗料を乗せました。

タッチアップ

コーティングしていきます。

 


チェック【Squier by Fender Vintage Modified Jaguar HH の改造-1】

Squier by Fender Vintage Modified Jaguar HHだと思われるギターです。

Vintage Modified JAGUAR HH

部品を交換することになっています。電装系一式とブリッジでしょうか。

送られてきたパーツ

送られてきたパーツ

弦落ちしやすいなどの理由で交換するブリッジです。

10.8mmピッチっぽい

交換するブリッジと弦ピッチは合いそうですね。 10.8mmっぽい。

10.8mmピッチっぽい

ピックガードから12~13mmあります。

ボディから弦まで

10mmのイモネジに交換してボディから12mmくらい。 12mmのイモネジに交換したらそのまま使えそうです。 無理そうならベースプレートと同じサイズの板をスペーサーにして入れましょう。

交換するブリッジ

弦高が1.0mmくらいまで下がってしまっているので上げてみます。 スケールが短いのでいつもより少し高めのイメージで・・・。 

弦高

5フレット(特に1弦)が6フレットに当たります。 フレットが浮いているのでしょうか。 ここは直した方が良いです。 どのくらい本気で直すかご相談です。

6フレットが高い?

ナット溝が 1弦側へよっていますが、SonicのOB-01に交換しますので問題ないです。 このナットは交換してしまいますが、弦が引っかかることはなくスムーズなのでチューニングは安定しています。 

ナット溝

ジャックが緩んでいます。 ロックワッシャーが入っていないのでしょうか。 PURETONEのジャックに交換するようなのでその時にチェックします。

ジャックが緩んでいる

生音で弾いてもなんか良い音がする気がします。 ハムバッカーも極端な音ではないのでオールジャンルで使えると思います。 低価格帯のギターだと思いますが、なかなか魅力的なギターです。


ペグをチェック【o+asis(otasis)のNaridy Bellさんのベースのノイズ処理-5】

ペグブッシュを押し込んでみます。

ブッシュを押し込む

内側を掃除してグリスを薄く塗っておきます。

グリスを塗っておいた

ペグポストも磨きました。

磨いた

ブッシュが浮きたがっています。

浮き気味

ツマミを固定している爪の折り曲げが、ヘッドの裏に当たってベースプレートが曲がるタイプのビンテージスタイルペグは、どのみち回し心地が不安定になるのでこのペグにこれ以上手間をかけなくても良いかもしれません。 もしどうしても気になるなら交換でいいでしょう。

爪が当たるタイプ

これで完成で良いと思います。 ノイズは完全には消えていませんが減ったと思います。 これ以上できることはないと思います。

完成


ピックアップの外周もシールドした【o+asis(otasis)のNaridy Bellさんのベースのノイズ処理-4】

シングルコイルなのでどうしてもノイズが残ってしまいます。 ピックアップの外周もシールドして少しでもノイズを減らしてみましょう。

コイルの周りを銅箔テープで囲いました。

シールドする

ブラックのテープで隠しておきます。

完成

ちなみに写真を撮り忘れていましたが、ピックアップフェンスはここからアースされています。

PUフェンスをアースする