ナットを取りつける前に下準備【レスポールのネック修理-25】

このトラスロッドは指板の裏側に接するようにできています。 ギブソンのレスポールはその面より下までナット取り付け用の溝がありますので、そこを持ち上げなければいけません。

あるいはナットの底面の中央を削る方法も考えられますが、こちらの方がキレイに仕上がりそうなのでこうします。

tナット溝よりトラスロッドが高い

マホガニーの薄板を切り出します。

マホガニーを切り出す

ナットの両側部分にはり付けていきます。

マホの接着

合わせてヒーター修正も進めましょう。


問題箇所をさらに探索【MU-TRONⅢの修理-4】

フィルターが効かないミュートロンです。 アナログフォトカプラの破損が直接的な故障原因ではありますが、そのLED部を壊した原因がさらに存在する気がしています。

原因追及の続き

ダウンドライブ(強く弾くとフィルターの周波数が下降してピャウーとなる)を選択して、入力する楽器を弾いていない時のフォトカプラ入力側の両端にかかっている電圧が1.5ボルト。 これはこれでまだ想定しうる値です。 写真はグラウンドとLED入力を測っていますね。 これはあんまり関係ない写真でした(笑)

LED部分の計測

アップドライブ(強く弾くとフィルターの周波数が上がってウピャーとなる)を選択している状態での無入力時がマイナス8ボルトなのです。 LEDの逆方向耐圧は5ボルトくらいだと思われるので、これがLED破損の原因なのはほぼ間違いないと思います。

LED部分の計測

で、どのくらいが正常値なのかが全くもって手探りなので、回路シミュレーターを使うことにしました。 冒頭の写真はこの回路図が正しいのか部品をチェックしている様子でした。

回路シミュレータを投入

調べたい箇所の直流電位をメモして計測値を比較していきます。

問題箇所周辺を計測

LEDをドライブしているオペアンプの周辺だけが異常な値を示しているように見えます。 周辺ギリギリまで電位も部品の定数も正常で、オペアンプの入出力だけがおかしいです。

おなじICの載っているもうひとつのチャンネルはエンベロープ信号を作るための理想ダイオード回路として使われているようですが、こちらは正常に動いているような気がします。

問題箇所がほぼ特定

これが問題箇所の写真ですが、

問題と思われる箇所

赤く示したところだけ異常値が出ます。

問題と思われる箇所の模式図

周りの部品に問題がなさそうなので、オペアンプが故障しているのではないかと推察します。

アナログフォトカプラを秋月で買ってきたものに交換して、オペアンプも同じ4558系に交換すれば直りそうな気がしてきました。

LEDを直接ドライブするのは、吐き出す電流の量として負担があるのかもしれません。 最初から予想していたことに結論が近づいていますね。 4580とか4556とかの出番でしょうか。

もしかしてここってよく壊れますか? もしこれを読んで頂いた皆さまの中で「うちのミュートロンも音は出るけれどピャウピャウいわない」という方がおられましたらこちらのメールフォームかフェイスブックページのコメント欄からでも教えて頂ければ助かります。


フレット溝の修正【レスポールのネック修理-24】

フレット溝を修正します。 フレット交換をしたことのあるギターで、少し溝がルーズになっていたのですが、今回きっちり修正します。

フレット溝を修正する

次はヒーターで接着面を動かしてネックを真っ直ぐに修正します。 ネックのマホガニーが材木として順反っているので、それだけではいずれまた反ってきます。

溝をせまめにコントロールして逆反ろうとする力も利用します。


ピックアップのつり下げ方を考えています

先日ワックスポッティングしたピックアップなのですが、つり下げるためのネジを打ってあったところが割れていて、何かしらで「耳」を付けたいのですが、その方法で苦慮しています。

ピックアップのつり下げ方を考え中

5ミリ径のネジを、ポールピースの穴に打ち込むことができそうなので、ある程度は粘着テープか接着剤で、それを抑える程度にネジを使うことを考えています。


マスキングテープを外す【レスポールのネック修理-24】

今日はお見せできる作業はあまり進まなかったのですが、レスポールの写真を掲載しましょう。

前回、指板の接着をした時はこんな感じでした。

接着時

クランプを外しました。 余計なところに接着剤がつかないようにマスキングテープだらけです。

クランプを外してみた

テープを取っていきます。 久しぶりにギターらしくなりました。

マスキングテープを外す

レスポールの場合、弦を張っていなくても、ボディエンドとヘッドをつけて横にしたときに、自重でネックが反る分と弦の張力で反る分が似ているのです。

なので、この状態での反り具合、トラスロッドを回してどういうコンディションになるかは参考になるのですね。

今のところパイプレンチで4回くらい回して真っ直ぐくらいです。 もう少しロッドの負担を軽くしたいですね。