VOXのピックアップのワックスポッティング

VOXのピックアップのマイクロフォニックがひどいのでワックスポッティングすることになりました。

マイクロフォニックというのは、ピックアップに振動が加わったときに、コイルが動いてしまうことでアンプから音が出てしまう状態を言います。 演奏中にボディに触れるとカンカン言いますし、ハウリングの原因にもなります。

フィードバックは弦を触ると止まりますが、マイクロフォニックによるハウリングはコイルが直接共振しているのでコイルと止めない限りコントロールできないのが特徴です。

で、溶かしたワックスにコイルをつけ込むことでコイルを固定します。 本気でワックスポッティングをするには真空ポンプで空気を引く方法がありますが、そこまでしてしまうと音も硬くなりがちです。 なので今回は浸け置くだけです。

ワックスを溶かします。 今回は樹脂製のカバーが接着されてしまっているために外せません。 樹脂が溶けないように、普段つかっているビーズワックスではなく、もっと融点が低いパラフィン系を使うことにしました。

ワックスを溶かす

漬け込んだ瞬間はピックアップの温度が低いので、ピックアップの周りにワックスが白く固まります。 かといって温度を上げすぎるのはカバーの変形を招きそうなので、絶妙に湯煎する温度を調整しました。

エレキギターは、電気系統と振動系統が合体したものなので、木工から電子工作技術まで幅広いことができなくては修理できません。 同じような作業をたくさんをするなら工場設備を整えることで誰でもできるのですが、こういう一回しかしないような作業では作業者の感性と技術と工夫で小回りをきかすことが必要になりますね。

VOXのピックアップ

結果的にはすごく上手くいきました。 ピックアップを直接アンプにつなぐことができるケーブルです。 叩いてもカンカン言いません。


指板修正【ESPのネックオーバーホール-3】

弦を張った状態での指板の凹凸を細かく見ていきましょう。

指板研磨

6フレット付近にトラスロッドがよく効いてしまうネックなので、他とのバランスを取るために少しロッドを締めた状態で研磨しました。

部分的な指板修正

ここ以外にも修正したいポイントがあります。 ハイポジション起きを指板研磨の段階で抑えたいので、ハイポジションも多めに削りました。

ただし、指板はあまり厚くないので研磨だけでは修正しきれません。 フレットを打つ段階でもフレット溝の修正でさらにネックを支えます。

 


ナベとビー玉

先日買ってきたナベとビー玉です。 暖めたパラフィン系のワックスにピックアップをつけ込むためのものです。

ナベとビー玉

ピックアップを鍋底から浮かすためのビー玉なのですが、温度差で割れて鍋底に散らばるという困った事件が起きます(笑)


テスターで計測【MU-TRONⅢの修理-2】

分解する前に写真を撮っておきました。 中身はこんな感じです。

原因追及のためにバラす

ベースをつないでミュートロンを駆動させながら、制御系の挙動をテスターで計測していきます。

抵抗値を測る

ピンクの○の抵抗値を測っているのですが、その上にある220kΩを測ってしまっています。 ベースの音に合わせてこの抵抗値が変化するはずなのですが変わりません。

ステートバリアブルフィルタ部

少し分解してみました。 「→」が書いてある黒い部品がアナログフォトカプラです。 この右側、矢印の先がさっき測ったところで、CDSという「光が当たると抵抗値が下がる物質」を使った抵抗体が入っています。

アナログフォトカプラ

左側がLEDが入っているところです。 そこには下のオペアンプICから電流が来るのですが、電位の変化が計測できます。 ということはアナログフォトカプラの中のLEDが故障したということでしょうか。

マイナスの電位になったりするのでちょっと心配です。 故障のさらに原因があるのかもしれないのでもう少し詳しく見てみます。