とりあえず完成したつもりだった配線なのですが、いろいろと問題があって解体です。
そもそもジャズベ配線にしないといけないところをレスポールみたいな配線になっていました。
レスポールは通常のボリューム配線を使います、3番から入って2番に出ます。 この場合どちらかを0に絞るともう片方のボリュームも0になってしまいます。
ジャズベ配線は2番と3番を逆にします。 これはいろいろと問題のある使い方なのですが、片方のボリュームを0にしたとき、もう片方のボリュームが効くので無音になりません。
で、ボリュームのつなぎ方だけを逆にしてまた新たな問題が発覚しました。 2ボリューム2トーンのジャズベ配線はトーンが干渉してしまうので両方ともマスタートーンになってしまいます。
せめてピエゾのトーンだけでも分離したいので、アンプより前にトーンを入れることにしようと思います。 こうなるとポットの値を250kΩとか500kΩにしなくてはいけないかもしれません。
両方のピックアップをONにしたときに音が変なのは分かるのですが原因が切り分けられません。 いくつか考えられる問題があるのでひとつずつ試していく必要があります。
ピエゾが拾う「サー」という超高域のノイズを抑えるために、トーンとは別にコンデンサを追加していますが、それもトーン回路と同じで干渉しているのでこのせいで高域が切れています。 これもブースターアンプの前段に移動します。
ブースターアンプに使ったマイクロアンプの回路とEMGの組み合わせにも問題があります。マイクロアンプの出力インピーダンスは470Ω、EMGはカタログスペック上10kΩで混ぜ合わせるとピエゾが勝つのかもしれません。 ブースターアンプの出力保護抵抗を10kΩに変更します。
EMGの出力インピーダンスが10kΩなので25kΩのボリュームを1つから2つに増やしたときに出力が結構下がるという現象が起こることも考えなくてはいけないと思います。 PJのセットには25kΩが付いてくるようですが、このベースの場合出力をスイッチで切り替えるので変化が大きく感じるのかもしれません。 とは言え250kで受けるのもテーパーがきれいになるのかどうか怪しいところですね。
ある周波数の音に対して、せり出した指板が共鳴するようで、指板の裏に貼り付けたピエゾがアタックだけではなく、アンプが歪むくらいの音量で低音を拾ってしまいます。 ピエゾはスラップ時の高域だけを拾って欲しいのでローカットのフィルターを追加する必要があります。 EMGが拾う低音を位相がずれていると思われるのでこれも混ぜたときの違和感に関係があるかもしれません。
といったようなことを明日一気に解決したいですね。
この改造は、電子部品、ギターパーツ、楽器本体の広範囲は知識が必要になる難しさがありますね。 オペアンプのデータシートが読めて、EMGのカタログスペックを調べられて、回路の知識があって、ベースの音が分からなくてはいけないというなかなかハードルの高い仕事です。 上手くいくと良いのですが。