配線の可能性を考える【HSBの配線改造-1】

現状ではネック側から、マスターボリューム、バランサー、ハイミッド&周波数可変ミッド(スタック)、ミドル周波数というコントロールになっています。

ピックアップが4芯線になっていて、それぞれジャズベのような形状のコイルがふたつずつ入ったものなので、これの組み合わせを増やす方法を考えています。

まず、バランサーポットにはスイッチ付きポットが使用できないので、マスターボリュームとバランサーの組み合わせをやめて、フロントボリュームとリアボリュームにします。

フロントボリュームに付いたスイッチをタップスイッチ、リア側をフロントとリアのシリーズスイッチにするのはどうでしょう。

デフォルトで内部で2個のコイルがシリーズ接続されているピックアップを、片側のコイルだけにする機能をタップスイッチと言います。

デフォルトでフロントとリアがパラレル(並列=ジャズベと同じ)配線になっている状態なのを、シリーズ(直列)接続にするのがシリーズスイッチです。

この方法だと、新しい穴をあけてミニスイッチを外に増設する必要はありません。

もしフロントボリュームにフロントのタップ機能のみ、リアボリュームにリアのタップ機能のみと分散させて、フロントとリアのシリーズスイッチを増設したミニスイッチに割り当てる場合はプリアンプの位置を少し右にずらして、空いたスペースに穴をあけることになりそうです。 下の写真の位置ですね。

ミニスイッチを増やすならここ

現状、プリアンプのバイパススイッチはマスターボリュームに使われているプッシュプルスイッチで行っていますが、これはおそらく頻繁に使うものではないのではと思うので、キャビティの側面に自作した金属製のブラケットを取り付けて、裏蓋の中に取り付けるのも良さそうです。

例えばここや

ミニスイッチの位置を探る

ここや

ミニスイッチの位置を探る

ここなどに格納できそうです。

ミニスイッチの位置を探る

通常のミニスイッチでは大きすぎるので、右側に見える3つのスイッチを試しに買い足してきました。

ミニスイッチを買い足した

これらはキャビティの外に出すことはできませんが内部に取り付けるのには良さそうです。

まずこちらがA案↓

A案

B案はタップ機能をフロントとリアで分けたもの。 ミニスイッチひとつ増設。

B案

C案↓ プリアンプのバイパスをよく使う場合。

C案

キャビティのスペースから考えてこれ以上穴を増やしてミニスイッチを表に出すのは無理そうなのでこの3案に絞られそうです。

 


ネックのヒーター修正【Greco TB-1100のオーバーホール-2】

ハイポジションが少し起きているので熱修正しています。 そろそろ良さそうな感じになってきました。

ハイポジションのヒーター修正

ナットの厚みがあるので、交換用の牛骨材に悩んでいたのですが、よく見たら本来ナットが乗っているべきところより広めに付いています。 1弦側はヘッドトップの板に乗り上げて浮いていました。 おそらく前回交換した時に厚みを削らずに付けたのでしょう。 なので何とかなりそうですね。

ナット部

ピックアップは表も裏も金属製なので導電塗料によるシールドはそんなに気にしなくても良さそうです。 ついでなので塗りますが。

ピックアップ部分

コントロールキャビティは導電塗料によるシールドが重要そうですね。

配線部分

配線はオーバーホールしますので部品は全て外します。

導電塗料

ここはしっかり抵抗値が下がるように導電塗料を2度塗りします。


フレットクリーニング【Tokai LSS115の配線修理-3】

ついでに全体的なメンテナンスをすることになっているので、まずはフレットを磨いていきましょう。

フレットの際が結構錆びているので、サンドペーパーで研磨していきます。

錆取り

サンドペーパーの番手を上げてコンパウンドで磨き上げます。

フレットクリーニング

弦を張っていきましょう。

弦を張ってみた

オクターブ調整の結果、サドルの位置というかブリッジの位置が少し変わってしまっているようです。 弦高も下がりすぎていたので、弦高を少し上げつつオクターブの位置を探ります。


ボリュームとジャックの交換【Tokai LSS115の配線修理-2】

2番端子が絶縁状態になってしまっているリアボリュームのポットを新しくして、ついでにスイッチクラフトのモノラルジャックをPURETONEのモノジャックに交換します。

ボリュームとジャックの交換

リアピックアップの音が出ない問題はこれでしっかり解消されました。 ジャックも電気的に接点の多いPURETONEになりました。 どこかが導通するのでバリバリ言いにくいジャックだと思います。 また接触抵抗が低いということは音色にも影響があるはずですね。