バッテリーボックスが溶けた?【ジャガーベースの配線修理-1】

電池が過熱してバッテリーボックスが溶けたというジャガーベースです。

ジャガーベース

割れたり波打ったりしていますね。 9ボルトの電池が引っかかって入りません。 確かに変形しているのでしょう。

バッテリーボックスが溶けたらしい

コントロールパネルを開けてみました。 アクティブ回路登載の楽器の場合、ステレオジャックを使って電源のスイッチにしているので、ここが導電塗料とショートしていないかも見ておきましょう。

ジャック周りが窮屈

ショートはしていませんでした。 ちなみにもしここがショートしても、常に回路がONになって電池が減るだけで、電池が加熱したりはしません。

ショートしているわけではない

プリアンプ部分を見ていきましょう。 電源の赤い線は熱収縮チューブでカバーされており、問題なさそうです。

プリアンプの電源線はOK

あと考えられるのはバッテリーボックス部分です。 で、原因を発見しました。 2つの電池を直列つなぎにするために結線されていた部分の熱収縮チューブが外れて、露出したものが電池の接点にあたってしまったようです。

原因を発見!

他のシリーズ商品も含めてBB-04Wは、キャビティの側壁に電線が押し当てられることが原因の断線も多いですね。

かといって広く掘ることもできないので悩ましいです。 表面よりも奥を広く掘れるトリマービットを用意して電線が遊べるようにしようかと思います。

あと、この無意味に塗られている導電塗料もリスクでしかないので取り除きましょう。

電源に外来ノイズがのったとしても、プリアンプの電源デカップリングコンデンサで平滑されるのでおそらく導電塗料の意味がないです。 エフェクター用の電源アダプターにシールド線が使われていないのと同じことです。


原因を究明する【Ibanez BTB1825のネック修理-1】

Ibanezのベースです。 BTB1825とかいう型番のようですね。

Ibanez BTB1825

1弦が異常にビリつきます。 細かいネックの波打ちやフレット浮きなど原因がいろいろありそうです。

1弦が異常にビリつく

ナットが1弦側にわずかによっていて、1弦がフレットから落ちてしまうそうです。 もう少し内側になるように作り直しましょう。

ナットが1弦によっている

フレットを交換して指板を修正したりする予定ですが、くわしく原因を探るために、1弦だけすり合わせてみます。

1弦だけを試しにすり合わせ

ハイポジションは逆反り気味に作られていてハイ起きはないです。

トラスロッドは順反りにも逆反りにも効く2ウェイタイプ。 現状真ん中でフリーに近い状態です。

5弦側が逆反り傾向、1弦側が順反り傾向。 順反りから逆反りに急激に変わる15フレット付近よりローポジションでビリついています。

トラスロッドはフリーの状態でも共鳴したりはしていませんが、できればどちらかに軽く締まっている状態にしたいと思っています。 ロッドをもう少し締めて1弦は真っ直ぐ、5弦の中央が逆反りという状態にして、5弦の中央を指板研磨するというのが良いかも知れません。

ハイポジションに向けて逆反るのがややピーキーなので、そこもならすと良さそうです。

あと、弦をダダリオの交換してみると少しおとなしくなったので、弦の個体特性もあったようです。 このあたりも注意して作業しようと思います。