フレットの処理とPG加工【ドットバインディングJBの組み込み-8】

フレット周りに進みます。 フレットの端を丸めます。

フレットの角を丸める

バインディングのエッジを丸めます。

バインディングを丸める

トラスロッドナットにグリスをさしておきます。

ロッドナットにグリスを塗る

ペグ穴の塗装を掃除します 先に面取りしておきます。

ペグポスト穴の面取り

穴の中の塗装も少し掃除しました。

ペグ穴の掃除

ブッシュを押し込んで固定します。

ブッシュの取り付け

取り付けるピックガードです。

ピックガード

そのままのせるとこんな感じですが

のせてみた

エッジを尖らせると

エッジを尖らせる

こんな感じになります。

エッジが尖った状態

いい感じですね。


塗装の仕上げ【ドットバインディングJBの組み込み-6】

レリックにするために塗装屋さんには吹きっぱなしで上げてもらったので、表面を仕上げていきます。 通常のツヤありに仕上げるときに比べてトップコートを少なめに吹くなど、協力してもらいました。

あえてペーパーサインを残すので、輪を描くように研磨していますね。

研磨

一部塗装を剥がします。 ここも剥がしやすくするように塗装屋さんにひと手間かけてもらってありました。

剥がし

表面はこんな感じ。

剥がし作業が完成

ここから適度にツヤを出していきます。

つや出し

いい感じになってきました。


ネック調整

ネジ穴を埋めたところを掃除して穴をあけ直します。

ネジ穴をあける

ピックアップの配線は完了しました。

ピックアップは付いた

4弦の中間フレットあたりで異音がすると言われたのですが、押さえているフレットとナットの間が共鳴する現象のようです。 これは楽器の構造上どうしようもないですね。

4弦の8フレットや6フレットを弾いたときに2倍音がヘッド側に乗ったり、4弦7フレットを押さえながら1弦7フレットを弾くと1弦の基音が4弦のヘッド側に乗ったり、3弦9フレットを押さえながら1弦8フレットを弾くと1弦の基音が3弦のヘッド側に乗ったりします。

ネックの調整

鳴らないところまでロッドを緩めるとすごい弦高になります。

すごい弦高になる

ある程度のところで調整して、ネックが安定したら一度弾いてもらいましょう。

完全に出ないようにしようとすると、ナットを交換してものすごく高い溝にする必要があります。 普通はあり得ませんが、リッケンの場合はあるのかもしれませんね。

溝に入りきらない太い弦が張られた状態でお預かりしたので、その時は弦がフレットから離れていて共鳴音が出ていなかったのです。

そのセッティングで弾くというのであればナット交換した方が良いですが、1フレットの音程がシャープするのはさけられないでしょう。 この辺りが弦楽器の難しいところですね。