Birdcageオリジナルプリアンプの基板を作る

Birdcageオリジナルプリアンプは完全に手作りなので、基板はこういう穴あき感光基板を使って作っています。

感光基板を現像液に漬けるとパターンだけが残って他の部分のレジストが溶けます。

感光基板の現像

これをエッチング液につけて銅を溶かします。

感光基板のエッチング

これを切り分けてプリアンプを作ります。


修正を試みる【エースフレーリーモデルのナット交換-1】

先日ピックアップ交換したギターです。 ナットに弦が引っかかりがちだということでもう一度お預かりしました。

弦溝が狭くてコキコキ鳴るタイプのチューニングの不安定さとは明らかに違っていて、ナット材と弦が密着してしまうような微妙な症状です。

これくらいの不安定さのギターは世の中にはたくさんあるというレベルでもあるのですが、ソロを弾いているとチューニングが気になって仕方がないそうなので、なんとかよりストレスのない状態に改善しましょう。

ナットを尖った形状にしてあるせいで、点でしか弦を支えていないので、部分的に強い力がかかっていて滑りが悪いようです。

修正では直せない

溝をもう少し拡げてみたりしてみましたけれど、やはり修正はできそうにありません。 むしろ削るところがもうないのです。

オイル漬けの無漂白ナットに交換してしまいましょう。


SABREⅡのサドルについて気が付いたこと【SABRE Ⅱの組み直し-19】

セイバーのサドルについて気が付いたことがあったので書いておこうと思います。

このブリッジは弦が裏通しになっているのですが、穴がずれているというか、弦が直線的にサドルに乗りません。

サドルの構造

特に1弦と2弦で顕著なのですが、サドルの弦溝の中で6弦側に押しつけられるようになって、うっすらと側壁にあたってシタールのようなミャンミャンした倍音を出します。

ここが当たっている

弦を中央に戻すと直るのですが、チョーキングするとすぐにこの症状がでます。 何とかする方法がないかしばらく考えたのですが、これはもうブリッジとサドルの構造に由来するのでオリジナルのブリッジをあきらめるしかないのかも知れません。


ピックアップの位相のチェック

写真はピックガードアッセンブリーが完成したところです。

ボリュームの2番端子がジャックにつながるので、そこから直流電圧表示のアナログテスターに出力して、ポールピースを鉄製の工具で叩いたときの針の振れる方向で位相を確認します。

位相のチェック

ハーフトーンでフェイズアウトしていないかこれでチェックできます。

テスターの黒いリードはアース電位のどこかに触れていれば良いのですが、コンデンサの足がワニぐちクリップでつかみやすいですね。