タップボリュームを考える

ハムバッカーの片方のコイルの音量を操作して、タップ(シングルコイル)からハム(直列のダブルコイル)までコントロールするタップボリュームについて考えました。

ふたつのコイルの間からタップ線を出して、可変抵抗をアースにつなぐという方法があります。 3番の手前で炭素皮膜抵抗をカットしておけば、フルにしたときに可変抵抗が無限大Ωになって完全なハムになります。

ゼロにしたときはアース側のコイルがショートすることになります。 ちなみにショートしたコイルがそばにあると、電磁誘導でつながったもうひとつのコイルに悪さをするという説があるので、このつなぎ方を嫌がるリペアマンもいるかも知れませんが、シンプルなこととテーパーがきれいなこと、あと使わないトーンポットをそのまま流用できることがこの回路の利点だと思いますね。

フルアップタップボリューム

タップボリュームはおそらく、シールドケーブルの容量成分とピックアップ自身のコイル成分が作るLCローパスフィルタのダンピングファクタになっているので、ゼロとフルの時はピークが立っていて、それ以外の位置ではピークがないのではないかと思います。

タップでもシリーズでもない中途半端なところでの高域を多めに再生しようとすると、ハイパスコンデンサを追加するためにボリューム型が必要になります。

スムーステーパー抵抗とキャパシタを追加して、さらにフルにしたときに無限大Ωになって無視できるように抵抗体をカットすると・・・

フルアップタップボリューム

パッと見た感じではちょっと意味が分からないですけど、理屈の上ではおそらくこれでいけそうです。

フルアップ・スムーステーパー・ハイパス・タップボリュームという、中二病アイテムの提案でした。