ヒーター修正を続けます。
温めたいところにラップを巻いて、シムの枚数を変えてみました。
L-00をお預かりしました。
フレットをジェスカーの#55090のステンレスに交換します。
ナットはオイル漬け無漂白牛骨ナットになります。
バインディングはないギターですが、溝が端まで切られていないので、バインディング付きのギター同様にタングを切って打とうと思います。
トラスロッドはちゃんと効いています。
ロッドナットにグリスを注すために掃除しました。 以前の修理の時に他の工房でもグリスアップしてくれてあったようです。
指板の状態を確認するために先にフレットを抜きました。
めくれ上がったとところを押さえた接着材を掃除します。
弦を張って確認します。
今は↓の図の1番が真っ直ぐよりの逆反り、2番が順反り、3番がほぼ真っ直ぐよりの順反りです。
このギターはジャズギタリストさんのギターで、ネックの真ん中あたりの弦高が高くならないようにするために、トラスロッドでできることをしてあったということのようです。
#55090に換えるとフレットが高くなるので、仮にサドルの高さをいじらなかったとすると弦高は下がるはずです。 2番の辺りの順反りを抑えることで弦高が下がる可能性もあります。
ローポジションとハイポジションで弦高が変わりすぎないほうが良いということなので、1番をわずかに順反らせてあげることでローポジションとハイポジションとで弦高の傾斜が減るのではないかと考えています。
そんな器用なことが狙い通りできるものかは分かりませんが、イメージとしてはこの方向で進めていこうと思います。