ネジ穴を埋めた【ピックガードが反ったストラトのピックガード交換-2】

ナットは外れているわけではなさそうです。

ナット部

トラスロッドナットを外してグリスを注しておきます。

トラストロッドナット

コントロールノブの向きが気になります。 いつもは文字と弦を並行にしているのですが、もしこの向きがお好みでしたら、ピックガードを交換したあともこの向きに取り付けましょう。

ツマミの角度が気になる

コントロールはこうなっています。 フロントピックアップのホットと、リアピックアップのホットが250kΩのポットでつながっています。 これによってふたつのピックアップのホットをショートさせて並列ミックスサウンドを出しているようです。 シンプルな配線で、サウンドのバリエーションが増えて良いかもしれませんね。

配線

お預かりした新しいピックガードをのせてみました。 できるだけ反って欲しくないので、元のものより少し厚みがあるもを選んだそうです。

ピックガードを乗せてみた

まずはもとのネジ穴を埋めてしまいましょう。

ネジ穴を埋める


Jaguarのピックアップを巻き直した

ジャガーのピックアップです。 断線しています。

JGピックアップ

分解します。

分解した

ハトメ部分を温めると導通が回復することがあるので試してみます。

ハトメ部分を温める

アンプにつなぐとノイズがでます。 金属製の工具でポールピースを叩くと高域だけがカンカンと鳴ります。 と言うことは、コイルの両端ではなく途中で断線しているということになります。

コイルの途中で断線すると、線間容量でコイル線同士が交流的につながっているので高域だけが漏れ出てくることになります。

ノイズと高音だけ出る

巻き終わりがホットになっていることが分かります。

コイルの巻き終わり

コイルをカットしました。 ボビンに付いたワックスについてはエンボスヒーターで溶かして取り除きました。 ラッカーを溶剤で掃除します。

洗浄

コイルを巻く側からハトメを打ってあるのですが、新しいコイルを巻くときに引っかかりそうなので一度取り除きます。

古いハトメを取り除いた

ハトメを裏側から打ち直します。

ハトメを打ち直す

きれいに打てました。

ハトメを打ち直す

リアピックアップは7.3kΩ位ありました。 フロントは9000ターン巻いて、6.9kΩくらいにしました。

コイルの巻き取り

ワックスポッティングしました。

ワックスポッティング

コイルを巻いたらボビンの上側が反りました。 これはどうこうしようがないですね。

ボビンが反った

カバーやヨークを取り付けていきましょう。