以前にもお預かりしたことがあるベースです。 2弦のペグが回らなくなってしまったそうです。
外してみます。 裏側に金属の粉末がたくさんついています。 ペグの素材そのものが摩擦で削れています。
分解洗浄してグリスを注したら動きました。 もうしばらくは使えそうな気がします。
他のペグもやっておきましょう。
ブッシュが浮いているのも気になります。 穴が広すぎるので張力で倒れ込まないように薄板を張って固定し直します。
ネックの順反りも大きいです。 弦を外してトラスロッドナットを緩めてこの隙間があります。
このネックは夏場は弦を緩めた方がいいですね。 木そのものが順反ろうとしている場合は、西日が入る部屋で温まっただけで順反りします。 そういうネックは夏場だけは弦を全緩めしても良いかもしれません。 トラスロッド調整を怠ってネックに順反りクセがついているだけならそこまでする必要はないです。 その判断ってむずかしいですけど。
ボディ側のジョイントねじ穴がきついので、2カ所をほんの少しだけ拡げました。