ワーウィック ストリーマーの配線修理

音が出なくなったワーウィックです。 ポジションマークのLEDも断線して付かなくなっているそうです。

どうやらジャックが回転してしまって、内側のロックナットを増し締めしながら使っているとその付近で断線が起こるようです。

白い線の断線を確認できました。 おそらくプリアンプからの出力線です。

断線箇所

LED用のバッテリースナップも赤い線がスイッチからちぎれてしまっています。

断線箇所

そもそもボディの外側とキャビティの内側が平行でなく、ナットを正常に締め込めていないのが問題です。 ボディデザインって難しいですね。

スペーサーの切り出し

スペーサーを製作しました。

角度を付けた

これでナットを締め込むことができます。

取り付け

ホームセンターでOリングを買ってきました。 これで外側も滑らなくなります。

Oリングを付けた

こんな感じ↓ 良く付いていますよねこのパーツ。

Oリングが付いている様子

LEDの電源を配線しましたがLEDが点灯しません。 分解して調べてみたところバッテリースナップの黒い線も中で断線しているようです。

バッテリースナップが断線している

新しいスナップに交換したら点灯しました。

LEDが点いた

赤い線はスイッチのところに配線します。

ハンダ付け箇所

電池交換の度にスナップのハンダ付け箇所が動いてしまうから断線することが明白なので、今回作ったスペーサーに熱収縮チューブ越しに接着しました。 これで電池側だけが動くようになります。 バッテリースナップを撚っておくと、全体がしなるようになるので一部分で折れ曲がりにくくなります。

スナップを接着固定

もうジャックが緩むことはほぼありませんが、もし緩んでも断線しないように熱収縮チューブをかけてあります。

ジャック付近の補強

プリアンプのバッテリースナップは分解してしまいがちだったので接着しておきました。

バッテリースナップの接着

LEDの方のスナップはT字の物を使いました。たぶんI字のものは裏蓋に押しつけられて根元から断線したのだと思います。 いろんなことが起こりますね。

T字のスナップにした

これで問題なく使えそうです。 ネックのコンディションがいい個体のようなので末永く弾けそうですね。

キャビティ全体

ノブの向きが気になります。 お好みがあれば修正しておいても良いかもしれませんね。

ノブの向きが気になる

配線は完成です。


ピックガードの手直し

スタックノブタイプのコントロールパネルから2ボリューム1トーンのコントロールパネルにご自身で交換されたそうです。 微妙に穴位置が違うのでしょうか。コントロールパネルとぶつかって乗り上げてしまうようです。

コンパネと当たる

けがき針で線をけがきました。

線をけがいた

スクレーパーで削って、サンドペーパーで研磨しました。

研磨

コンパウンドで磨き直します。

コンパウンドで磨く

はまるようになりました。

取り付け

ヘッド裏のストラップピンを外したそうで、埋めておくことになりました。

ネジ穴を埋めた

 

 

接着剤が乾いたので埋木を整えて完了です。

埋木を整えた


配線の分解【Ibanez Sシリーズの配線改造-1】

Ibanezのギターをお預かりしました。

Ibanez Sシリーズの配線改造

配線を改造します。 既に改造されているようで、もともとセンターのシングルはダミーになっているようです。 タップなどを排除して、レスポールみたいな2ハムのギターの配線にします。 トーンはフロントのみに効くようにします。

リアピックアップ

ポットを洗浄しておきます。

分解清掃

ポット周りの下準備配線を済ませました。

下準備

アース周りの配線から進めます。

アース周りの配線

ここにオークの3ウェイスイッチを載せようとしましたが、ボディが薄くて入りません。

オークのスイッチは入らない

ブログを読み返すと、以前もこのタイプのギターをお預かりしているようですが、その時はスイッチポットがトーンの位置には付かないということが発生しています。

ボディが薄くて軽いのは良いですが、使えるパーツには制約があるようです。