JBのピックアップを製作した

頼まれたピックアップを製作します。 今回作るのはフォームバー皮膜線を使ったタイプ。 フォームバー皮膜線はエナメル皮膜線より皮膜が厚いせいか、同じターン数巻いた場合にエナメル皮膜線のコイルより少し大きくなるイメージです。

線間容量が低くなる分、高域は控えめで、コイルの外径が大きくなることによる低音成分が膨らむ感じもあります。

コイルを巻き取る

ハウリング防止のために、ワックスに漬け込みました。

ワックスポッティング

着磁して完成です。 保護のためにキッチンペーパーでくるみましたが、ワックスを拭き取った紙をそのまま使うのも雰囲気があって面白いですね。

完成


ポット交換と全体調整【スペシャル(20240921お預かり-2)のメンテナンス】

以前にもお預かりしたことがあるスペシャルです。

部品交換するスペシャル

フルアップポットをノーマルポットに交換します。 フルアップとP-90の相性は良いのでまた付けるかも知れないそうですが、もう1本買ったスペシャルと音の違いを調べるためにノーマルポット同士で聞き比べしたいとのことでした。

楽器屋さんで調整してもらったというブリッジ部分。 斜めに付いています。 この調整をした店員さんローリングストーンズが好きなのではないでしょうか。

ブリッジが斜めになっている

フルアップポットを外していきましょう。

部品を外す

もともと付いていたノーマルポットのハンダを掃除します。

ハンダを掃除する

交換が完了しました。

弦交換する前にフレットを磨きました。

フレットをクリーニングした

弦交換をしてトレモロの調整をやり直しました。

ブリッジの調整

追いグリスをしておきます。

グリスを注す


組み直し

タッチアップしたギターに弦を張っていきます。

組み直していく

プレーン弦があちこち錆びています。 結構長く預かっているので一概に成田の通販のせいにはできません。

弦が錆びている

同じ弦を仕入れてから張り替えましょう。


ブリッジの取り付け【MTDの修理-21】

センターを出し直してブリッジの位置出しをしていきます。

センターの確認

ピックアップキャビティのセンターから導き出したところにネックを合わせようとすると青丸のところにもシムが必要なようです。

ここにもシムが必要ぽい

穴位置を決めて・・・

位置出し

ネジ穴をあけました。

穴あけ

弦を張ってみて仕込み角を確かめましょう。

穴あけができた