牛骨ナット材をスペシャルブレンドオイルにつけ込みます。 減圧できるケースに入れて気泡を抜いています。
あとは樹脂部品をレリック加工したりしました。
今やっている修理品のうち2本、諸事情あって写真を掲載できないので、ブログに載せるものが減ってしまっています(笑)
ネックとボディの間を計測すると0.09mmでした。 ここをもし突き板を貼って埋めようとすると、突き板が0.5mmで接着剤が0.1mmくらいになってしまって、結局接着剤しか残らないことがあります。
例えば、こういう裏蓋のシールドに使っているアルミ箔シールの厚みがほぼ同じくらいなので、こういう物を張ってみてもいいかもしれません。
6弦のペグをぶつけた形跡があって、裏側のケースが開いてしまっています。
こうなると完全には直らないことも多いのですが、3カ所ある爪を締め直しておきました。 結構ましになったような気がします。
弦を張ってギターを構えた状態で、フレットの頂点がどうなっているかを確認しながらすり合わせを完成させます。
指板が薄くて削れない分、フレットを多めに削りました。 その代わりに、フレットの頂点はものすごく真っ直ぐそろえることができそうです。
このネックのトラスロッドは、お預かりした時には180°くらい締まっていて、ネックは逆反っていました。 90°くらいまで戻すとネックは真っ直ぐになるのですが、ネックを手のひらでポンポン叩くとネックの中からカンカン音が出ます。 トラスロッドとその埋木の間に隙間が大きいのです。
演奏に合わせてロッドが共鳴してどうしても困るときは、一部のフレットを抜いてフレット溝のところから穴をあけて、発泡ウレタンスプレーを吹き込むという方法があるらしいのですが、今回はそこまでの共鳴はないので、このまま仕上げてみようと思います。
ヒーターがよく効くネックなら、ヒーターで順反らせてロッドを締めることもできるのですが、このネックはそれも無理そうです。
弦を張ってしばらく経ちましたがネックは安定していますね。 弦もなじんだので、弦溝を最終調整します。
ナットの表面を仕上げました。
ギブソンのトグルスイッチはグラインダーで削って有ることが多いです。 裏蓋にアルミシートを貼ってシールドする場合、ショートしないようにもっと削りたくなるのですが、そうするとネジ部分まで削ることになって何となくモヤモヤします。 今回は試しに静電シールを貼ってみました。
バダスはオクターブのネジ先とか、Eリング付近で変な共鳴音を出すことがあるので、細かい部品をネジロックで仮固定しておきます。
これで完成で良さそうです。
お預かりした時はネックも順反っていましたし弦も古かったので音がボワボワしていましたが、ネックやフレットをバシッと直しましたし、フルアップポットを取り付けたので、ジャキとかガッとしたあたりの成分が増えました。
オーナー様が目指しているサウンドに近づいたと思います。