弦溝を作った【グレコのレスポールスタンダードタイプのフレット交換-8】

エスカッションのネジ穴が2カ所ダメになっていたので埋めてあけなおしました。

エスカッションのネジ穴修理

これで無事に付きました。

無事に付いた

新しいナットに弦溝を作っていきます。

弦溝を作る

元から貼ってあった弦を仮で張ります。

弦を張った

この状態で張力をかけておいて、良きタイミングでフレットの頂点をもう少しすり合わせて精度を高めていきます。 良い感じの完成形が見えてきましたね。


Powerchipについて【ミュージックランダー型ギターの組み込み-17】

この謎基板。フィッシュマンのパワーチップというようです。 ピエゾピックアップ内蔵トレモロ「パワーブリッジ」からのピエゾ信号を受けるアンプです。 マグネティックピックアップもここに接続することで、ミックスして出力してくれます。

Powerchip

Y字に分岐したステレオケーブルをさすと、チップ端子からマグネティックピックアップ、リング端子からピエゾピックアップの信号をそれぞれエレキギターアンプとアコースティックギターアンプに送ることができます。

普通のモノラルシールドケーブルをさすとミックスした信号を1台のエレキギターアンプに送ることができます。

モノケーブルとステレオYケーブル対応

2台のアンプのボリュームを上げたり下げたりしないとそれぞれの音を単体で出せないの? というと、そうではなくて、赤いマル↓のところにミニスイッチをつなぐとそれぞれの単体とミックスを手元で切り替えられます。

モノケーブル時に便利な切り替えスイッチオプション

パッシブのマグネティックピックアップとミックスしたら音量が合わないのでは? と心配になりますが、なんと音量を合わせるためのピエゾトリム↓が付いています。

ピエゾの音量を変えてくれるトリマー

でもマグネティックピックアップによっては位相が逆になったりして変なフェイズアウトサウンドが出たりするんでしょ? と心配になりますがジャンパーソケットを差し替えるとピエゾ側の位相を切り替えられるようになっています。

位相を合わせることができる

なのでマグネティックピックアップ類を切り替えスイッチにつないで、マスタートーンを経てからこの基板につなげば、これがマスターボリュームになるということですね。 取説にはマグネティックピックアップはアンバッファードと書いてあります。

 

(2025.04.12  どうやらこのボリュームはピエゾボリュームらしくて、マスターボリュームではないようです。 マグネティックピックアップ用のボリュームを通してからこの基板に入れるのが良いのではないかと思われます。)

 


けん太クローン

けん太クローンのキットをBOSSサイズのアルミケースに入れてブースターを作るという計画ですが、付属の基板では入りません。

けん太クローン

かつてラ社に勤めていたときにアシスタントについてくれていた後輩が作った基板を使わせてもらうことにしました。

後輩が作った基板

どこに何がつながっているのか回路図と実体図を見比べていたのですが、きりがなくてなかなか始まらないので、いっそのこと回路の入り口から順番に抵抗を付けていきながら確認することにしました。

抵抗を出してみた

コンパクトにするのに抵抗が立つスタイルであることが分かりました。

入力付近の10kΩだけ付けた

バージョン6.0らしくて、努力の跡が見えますね。 真面目な性格の彼がバージョンを重ねた基板ならどんどん組んでいってもきっと問題ないのでしょう。

ICのどこにもつながない足をカットすることで、その下を他のパターンが通り抜けられるようになっているのが面白いです。