修理が完了【スペクターNS-2Jのプリアンプ修理-9】

銅箔シールドシートも緑青が出ています。 シールが剥がれてきて、基板に接触してショート→液漏れしたという事故シナリオだった可能性が大いにあります。 ピックアップの線も心配です。

銅箔シールが錆びている

ピックアップも拭き取りました。

ピックアップの清掃

銅箔シールを貼り直しましょう。

新しい銅箔シール

裏蓋につながるようにハンダ付けされていたので、それを再現しました。

銅箔を貼った

基板のパターン面とシールドシールの間に絶縁層を作ります。

絶縁シートを作る

透明のシートを両面テープで貼っておきました。

絶縁シートを入れた

裏蓋も錆びています。 特に錆びているところは電池の液体が飛んだのでしょうか?

裏蓋も錆びている

こちらはハンダ付けする必要がないのでアルミシートにしました。

アルミシートを貼った

配線をしていきます。 このソケット方式は楽なようで問題があるような気もします。 ソケットが撚り線を噛みきってしまってキャビティ内に散らばってしまうのです。 結局、予備ハンダしてから噛ませましたが、これなら基板直結で良いのではないかと思ってしまいます。

配線を組み立てる

電池を入れて音出しチェックです。 それはそれはデカい音が出ました。 電池はもともと入っていた物を入れてあります。 電圧がやや下がってきているので、早めに交換したほうが良いかもしれません。

電池を入れて音出し

ボディを拭き取って完成にしました。

完成

スペクターはコアなファンが多いイメージがあります。 その人気を支えるためにも、このベースには長く活躍して頂きたいものです。


白3PストラトPGのエッジを尖らせる加工

ストラト用のピックガードをお預かりしました。 エッジを尖らせます。 まずは手作業で削っていきます。

エッジを削る

サンド-ペーパーで仕上げました。

サンドペーパーで仕上げる

保護シートが付いていたのですが、ネジ穴の面取りギリギリまでスクレーパーで削る作業のため穴の周りから剥がれてしまいました。

保護シートが剥がれた

これは仕方がないので剥がして使ってもらいましょう。


故障の原因が分かった【スペクターNS-2Jのプリアンプ修理-8】

オペアンプソケットも交換することにしたので外してみたのですが、全ての足が錆びています。

オペアンプソケットが錆びている

電池の液漏れが発生したときにこっちの方まで飛び散っていたようで、端子と端子を計測すると本来は絶縁されているべきところが数十~数百kΩでつながっています。 これによって異常な動作をしていたようです。

原因はこれですね。 直流的に見ても各端子の電位がバラバラになるでしょうし、交流的に見ても負帰還だけではなく正帰還もかかると思うので、過負荷や発振で意味不明なことになっていそうです。

ソケットの端子間が絶縁されていない

基板の穴の汚れまでドリルでさらって清掃しました。

基板の清掃

基板上での絶縁も確認しました。

基板の絶縁を確認する

オペアンプも錆びていたので、おそらくもう使わない方が良いでしょう。 新しいTL062 を買ってきました。 設計時期の古いICですが、定番の低消費電力オペアンプとして現在も生産され続けています。

新しいTL062

電解コンデンサも交換しておきます。 今のところ壊れてはいませんが比較的、寿命を気にした方が良い部品なので新品に換えてしまいましょう。

電解コンデンサを交換する

外してみて分かったのですが、これらの足も錆びていますね。 抵抗はブラシでゴシゴシ掃除しましたが、電解コンデンサは樹脂で封入してあるところから劣化していそうなので、交換して正解だったと思います。

外した電解コンデンサ

漏電していたバッテリーボックスは外して、新しいバッテリーボックスを取り付けました。

バッテリーボックスを取り付けた

清掃が済んだポット類を戻します。 基板が完成しました。

ポット類を戻した

音出しチェックです。 問題なく音が出ました。 ポットのノイズもありません。

音が出た

消費電流は0.35mAくらい。 これなら正常と思われる範囲です。

消費電流が減った

ジャックを抜いたら電池がしっかりオフされています。

電池のオフを確認する

これで基板を戻せば完成でしょう。 原因が分からなくて困りましたが、直ってくれて良かったです。


分解清掃【スペクターNS-2Jのプリアンプ修理-7】

電池から漏電する古いバッテリーボックスを取り除いて、液漏れしたときの影響で漏電ルートができていると思われるポットを清掃しました。 絶縁が確認されたのでこのポットは交換しなくても済むのではないでしょうか。

掃除したら絶縁が回復した

部品を外して清掃していきます。 一番怪しいのはこのポット。 うろ覚えですがBAX型のイコライザーは低音側のポットには反転入力端子に向かってシリーズにコンデンサを付けられなかったような気がします。 シミュレータでエラーが出たような・・・。 そこに汚れがたまっていたら動作がおかしくなるかも知れません。 トレブルとボリュームも分解清掃&接点復活材&ナノカーボンで処理します。

ポット内の清掃

テスターでのチェックだけでなく、ポットチェック機で音を出しながらの確認しましたが完全にノイズがない状態になっています。

ポットチェッくん

基板の表面のどこに電池の液が飛び散っていてもおかしくないので全てクリーニングしました。

基板の清掃

ほぼ全ての部品の抵抗値や容量などを計測しました。 特におかしいところが見つかりません。 外さないと測れないところは分解して計測しました。 スチロールコンデンサは熱に弱いので2個だけ抜き取り検査しましたが、むしろ今でも精度が良いことが分かりました(部品の配置がちょっとICから遠い気はしますが)。

ほぼ全ての部品をチェックした

分解でダメージが出ていそうな抵抗などを一部交換しました。 同じカーボン抵抗を選んであります。

一部の部品を交換する

これで組み直しても動作がおかしかったらもう分からないですね。 納期の余裕もないので消耗品とされる電解コンデンサや、電池の液がかかっていそうなオペアンプソケットはあらかじめ交換してから組み直します。

一度秋葉原に部品を買い足しにいってきます。