チタンサドルの取り付け【レスポールスペシャル(20240217お預かり)のメンテナンス-1】

ヒスコレのスペシャルをお預かりしました。 中古で購入されたそうです。

レスポールスペシャル

既にモントルーバダスが付いています。 今回ここはチタンサドルに交換します。

モントルー製バダスブリッジ

オクターブチューニングを固定するナットを取り付けるかどうか、御相談しましょう。

オクターブのネジ

ジャックプレートも金属製に交換します。 ネジが結構錆びていますね。

ジャックプレート

ナットをSonicのOB-02に交換します。

ナット部分

フレットも錆びていますね。 クリーニングしましょう。

フレットが錆びている

ボリュームを回すと少しだけファサファサいいます。

ボリュームからノイズ

トラスロットナット部分です。 塗装とコンパウンドが詰まっています。

トラスロットナット部分

半月板を一度外して塗装を掃除します。 赤いのは工場で塗装を磨くときに入り込んだコンパウンドです。

掃除した

きれいにしてトルク調整剤を注しておきました。

グリスを注した

フレットを磨いておきました。

フレットクリーニング

サドルを外してネジを清掃しました。

ネジを清掃した

PR-02です。

PR-02

このブリッジはかなり前に取り付けたのか、今のものよりネジ穴の精度が良いですね。 ネジ穴を拡げなくても無加工でポン付けできました。

チタンサドルに交換した

ブリッジを取り付ける位置を探します。

取り付け位置を調べる

オクターブを固定するナットを先に付けておきます。 アンカーの打たれている位置の関係で、1弦側は入らないかもしれないので確認です。

オクターブを固定するナット

指板の両端から弦までの距離をなるべく均等にしつつ、ポールピースの上を弦が通る範囲に収めるとこのあたりに弦が来ると良さそうです。 厳密に言うと6弦側が少しだけ狭くなってしまいますけど、このパターンはしかたないです。

溝の位置決め

弦溝を作りました。

溝を切った

裏蓋とジャックプレートのネジが錆びていたので、錆を取っておきましょう。 ネジを交換しても良いのですが、これはこれで結構きれいになります。

ネジの錆取り


ネックのオイルフィニッシュ1回目【ミュージックランダー型ギターの組み込み-1】

ミュージックランダー型のボディをお預かりしました。 いくつか部品も一緒にお預かりしています。 これらを組み上げていきましょう。

ミュージックランダー型のボディ

ハムバッカーを・・・

お預かりした部品

リアに取り付けます。 できればボディに直付けが良いそうです。 その場合、ボディのキャビティに埋木が必要ですね。

ピックアップキャビティ

トレモロにはピエゾピックアップが付いています。 専用と思われるプリアンプが付属していますが、今のところまだどこに何がつながるのかわかっていません。 ネットで資料を探そうと思います。

お預かりした部品

キャビティはこんな感じです。 壁が平らになっている辺りにバッテリーを取り付けることになりそうです。 マスターボリュームとマスタートーンになる予定です。

裏ざぐり

まずはネックをオイルフィニッシュするところから始めます。

オイルフィニッシュ

繊維から湧き出てきたオイルが固まって表面が凸凹しないように、塗った後は良く拭き取ります。

オイルフィニッシュ

2回同じ工程を繰り返すことにします。


電解コンデンサの交換【ホンダサウンドワークスのブースターの点検-3】

入出力のカップリングコンデンサの容量は、ネットに存在する回路図によって3.3μFもしくは10μFでばらつきがあります。 ただ、おそらく1μFを越えた辺りから可聴域より低音までフラットになったりしそうな気がします。 今回は4.7μFを付けていきます。

4.7μFの電解コンデンサ

基板の固定に使われていた黒いネチャネチャを掃除しました。 ハンダブリッジなどは起きていないようです。 部品交換すれば直りそうです。

基板を清掃した

入力の0.047μFと出力の0.068μFを4.7μFの電解コンデンサに交換していきます。

コンデンサの交換

音出しチェックしました。 iPhoneのマイクでは低音が拾いきれませんでしたが、フルボリュームの時にはバイパス音より音が大きいです(元はブースターなのに音が小さかった)。 youtubeにあるHogs Footおよびその自作機の試奏動画などを参考にした結果、これで本来の音が出ていると思われます。

 

アウトプットのスリーブ端子にアース線をつないでおきました。 コールドの信号がケースを通じて流れているだけだったので、ジャックが緩むと音が出なくなる仕様でした。

スリーブ端子をアースに繋ぐ

バッテリーボックスの下のネチャネチャも剥がしました。 電池の重さで伸びてきていました。

ケースの清掃

強力な粘着テープで貼り直していきます。 基板については絶縁のためしっかり目に貼っておきます。

基板とバッテリースナップの固定

電源の保護ダイオードが裏蓋にショートしそうなので絶縁をしておきます。

裏蓋の絶縁

こんな感じになりました。

最終チェック

これで完成です。

完成

 

後から気が付いたのですが、もしかしてこっち↓の0.1μFのコンデンサの容量を半分くらいに減らしたくて定数変更したのでしょうか? これなら元になった回路図よりミドルが多めに残るローカット回路になります。 ギターでも使えるようになるかもしれませんね。

こっちの定数を変えようとして間違えた説

で、間違えて3.3μFの方を1/50~1/100に下げてローもハイも出なくなってしまったということではないでしょうか。 この説は当たっていそう・・・。