ネックの取り付けとネジ穴修正【フェンダージャパンJBのノイズ処理-3】

プリアンプだけで17本も配線が出ていた前回の複雑な配線のやり直しは一発で成功しました。ノイズのチェックも完了しましたよ。

楽器をもとの状態に戻していきましょう。 フレットがかなり曇っているのでクリーニングします。

フレットのクリーニング

ネックを付けたところで気になるところが。

ネックの取り付け

ピックアップ・フェンスのネジ穴に爪楊枝を刺してあったようなのですが、修理中にどこかに言ってしまってネジが効きません。

ネジ穴に爪楊枝がささっていました

ついでなのでここも一度埋めてあけなおし。

ネジ穴を埋める

ここもアースした方がノイズは減ると思いますがそれはちょっと特殊な配線でしょうか。

 

 


ナットの交換【フェンダーメキシコJBの修理-5】

フレットを交換して高さが今までよりも高くなりましたのでナットの交換もします。

フェンダーのネックはナット溝に指板と同じRが付いていますのでこんな感じでナット底面を丸く加工します。 紙やすりですり合わせてピッタリ合わせましょう。

オイル漬けナットの粗加工

おおよその加工が完了したところ。

形を大まかに合わせる

形状を決定するような細かい加工はネックを付けてから。 まずは接着です。

ナットの接着


フレット交換【Ibanezのネック修理-6】

写真を取るのを忘れて作業が進んでしまいました。 フレット溝を調整がすんでフレットを打っているところです。 ジェスカーのジャンボフレットです。

バインディング部のタングを切り落として、指板のRにピッタリ合わせるように曲げました。 フレット交換はそこまでにかかる手間がほとんどで実際に圧入している時間はとても短いです。

フレットの圧入

ヒーター修正、指板研磨、フレット溝の修正、フレットの曲げ、フレットのねじれ取り。こういったことがきっちりできるようになるのには修業が必要です。 そもそも向き不向きがあって練習してもできるようにならないこともありますね。

もくろみ通りハイフレットを微妙に逆反らせることができました。 弦を張ったときに起き上がりがちなハイポジションをこれで恒常的に補正できれば良いのですが。

良い感じの反り具合に

フレットサイドを仕上げて指板のオイル仕上げをします。 すり合わせをするときに汚れないようにするため、このタイミングで仕上げました。

指板のオイル仕上げ


フレット溝の幅を調整する【Ibanezのネック修理-5】

フレットを打つことでハイポジション中心にネックを逆反り方向に持っていきたいので、フレット溝をきつめに加工します。

まずは埋めていきます。 0.5ミリのテフロンフレットダムは便利ですね。

溝の埋め直し

バインディング付きのネックなので長いままのフレット溝ノコでは入りません。 先日買い足した0.53のノコを一生懸命グラインダーで削って長さを短くしましたよ。

ノコの加工

この余った方に柄を付けたいですね(笑) もったいない。


フェンダージャパンストラトの改造とメンテナンス

フェンダージャパンのストラトです。 配線の改造とメンテナンスでお預かりしました。

フェンダージャパンストラト全景

現状3ウェイスイッチになっています。これを5ウェイ化しつつ、ツマミをマスターボリューム、マスタートーン、ブレンダーとなります。

ブレンダーはネック側ピックアップ選択時とブリッジ側ピックアップ選択時のみに効くようにして、H-S-H(ハム-シングル-ハム)配列のストラトのように動かせるようになります。

サーキット部

ジャックは少し汚れていますが、特に問題なくノイズもないのでこのまま清掃して流用します。

ジャック部

トラスロッドを少ししめます。 ロッドナットを清掃してグリスを入れます。 シムが付いていますが不要ではないかと思いますので取り除きます。

トラスロッド調整

弦高調整用のイモネジの出具合に注目して下さい。ネックを直すともう少し弦高が下がるのでさらにイモネジが飛び出します。 ということはシムは必要なさそうだ、ということです。

サドル

ペグがかたいということなのですが、ブッシュが浮いてきてギアのかみ合わせが悪くなっているのも原因のひとつです。

ブッシュ浮き

押し込み直して接着剤を充填しました。 回し心地が重めのペグを4・5弦に移動してなるべく違和感を感じないように工夫しました。

ブッシュ浮き修正

こちらがもとの配線です。 これを改造していきましょう。

外したアッセンブリー

と思ったら、ピックアップの高さ調整ゴムがひとつ外れました。 交換しておきましょう。

ゴムが取れた

ボリュームはお好みに合わせてBカーブを採用しました。 ボリュームを絞ったときにも高域の劣化を抑えるためにハイパスコンデンサも登載することになりました。

改造配線の製作

スイッチで切り替えたときと同じところまでピックアップの配線を完全なシリーズにするため、ブレンダーポットの中の抵抗体にひと工夫を施します。

ブレンダーポットの加工

キャビティの中がコンパウンド(塗装を磨くための粉)だらけだったのでついでに掃除します。

コンパウンドの除去

完成した配線はこちらです。この配線キットは後日Birdcageパーツのラインナップに加わります。 すでにKTSアップグレードハウスで試奏動画の撮影もさせていただいたので動画が完成しましたらまたアップしますね。

ブレンダーは5ウェイスイッチの両端でのみ効きます。 ミドルピックアップや各ハーフトーンを選択している時にはうまく分離されて意味不明な動きをしないように作りました。

ミドルピックアップを少しずつ他のピックアップにシリーズで混ぜることができます。ミドルが逆巻き逆磁極であれば当然ハムノイズのキャンセルもできます。

改造アッセンブリーの完成

トレモロの調整をしていきます。 トレモロを止めている6本のネジを適切な締め具合にしているところです。 なかなか動きは良いです。

トレモロの調整

1・2弦に関してはこのあたりの逆反りがあって1音チョーキングで音がつまります。 今回はすり合わせまではやらないことになっていますので一度お返しして、またいつか次回お預かりしたときに直します。

ここさえうまく修正できればかなり良いネックになりそうです。

10フレット付近

というわけで完成です。 ストラトを楽しく弾いて欲しいですね。

完成