昨日に引き続いていろんな基板製作

アコースティックベースに搭載予定の基板です。マグネティック・ピックアップをバッファして、イコライザを通ってきたピエゾの信号とミックスします。

バッファー&ミキサー基板

続いて、アップライトベースに登載するブースターです。 マイクロアンプの基板とほぼ同じです。

マイクロアンプ基板

ピエゾピックアップを受けるために入力インピーダンスを高くしてあります。オリジナルはおそらくNJM4558とかだと思うのですが、内蔵型なのでバッテリーの寿命を考慮して低消費電流のICを選ぶ必要があります。

入力インピーダンスの大きなFET入力型オペアンプの中で低消費電流のものということでNJM062を使ってみます。 回路の要件からICの選定をするのもなかなかたくさんの知識を必要としますね。

時々、各ICメーカーのサイトのカタログやデータシートPDFを眺めていると思わぬ発見があるので面白いです。


いろいろな基板の製作をまとめて進めました

基板の製作をまとめて4個進めています。 これは去年も作ったアコースティックベースのバッファ&ミキサーですね。オリジナルではピエゾ&イコライザーが付いているのですが、そこにマグネティック・ピックアップを追加して、それをバッファしたあとでミックスするという基板です。

アップライト・ベースにも使えそうな回路ですね。今後に期待です(笑)

バッファー&ミキサー回路

アップライト・ベースのピエゾ出力をブーストして欲しいというご要望にあわせて、いわゆる『マイクロアンプ』の回路を組んでいます。

BUMP OF CHICKENのローディをさせていただいていたときに、藤原さんの足下にブースターが必要になったことがあって、その時は最終的にホンダサウンドワークスさんのものになったのですが、何かあったときのための予備でボチボチと作りかけていたのがこの基板です。 ケースに入れる予定の形だったので今回、余分な外周をカットして使おうと思っています。

マイクロアンプ回路はピエゾ出力を受けることを前提に設計されていて、入力インピーダンスが高いのが特徴です。電源周りのコンデンサを追加するために基板パターンを一部かえてあるようです。 自分で作っておいて忘れていますのでもう一度確認しなければいけませんね。

マイクロアンプ基板とミキサー基板

Birdcageオリジナル・ハンドメイド・プリアンプを2機種アウトボード化したものを製作するので、そのための基板を製作しました。

BCP-3とBCP-2M基板の製作

完成して音だしチェックを済ませたあと、絶縁をかねて塗装します。 絶縁材、カラー、ウレタン・ニス・コーティングと缶スプレーを使用した工程が続くので塗装ブースを使います。

ベースのボディ塗装用に2号機を作ったのですが、作業窓を広くしすぎて、吹き返しがもれてくることが分かったので2号機は解体して早速3号機のDIYに入ります。 初号機は初号機でこういった用途に使いやすいのでこれからも使おうと思っています。

塗装ブース初号機

このプリアンプを作るときは全ての缶スプレーを、写真のブース内に転がっているノズルで吹いています。塗料が広がらないのでプリアンプを吹くのぴったりなのです。 もとは確かハヤコートに付いていたものだったような・・・。 ノズルがつまると困るので、使い終わったらKUREのブレーキクリーナーにこのノズルを付けて噴射→写真左の容器に入ったシンナーにつけ込んで掃除します。

着色完了

明日からはケースに組み込みですね。 とっても音作りがお上手なお客さまからのご注文なので、完成したあとどんなふうに使ってもらえるのかとても楽しみです。


初期型スティングレイ・プリアンプをアウトボード・プリアンプに!

組み込む部品はこんな感じ。 基板はなるべく寸法までコピーしたレプリカです。 ラムトリックカンパニー時代に趣味で作ってみたもの。 お客さまが気に入って下さったので今回、足下に並べる機材として使ってもらえることになりました。

部品一覧

ケースに穴を開けていきましょう。 まずはフットスイッチの穴です。 手前にバッテリーが入るように位置決めをします。

穴開け開始

穴開けが終了したところです。

穴開け完了

部品を載せてみたところです。 トレブル、ベース、ボリュームの3ノブです。 ボリュームは要らないかなとも思ったのですが、25kΩのボリュームが出力にぶら下がった状態がスティングレイらしい音に寄与していないとは言えないのであえて3ノブをそのままケースに入れました。

部品の取り付け

なにせ基板が初期型スティングレイの基板そのままレプリカになっているので、電源のプラス・マイナスを逆につないだときに部品を守るためのダイオードが登載されていません。 外に付けることになります。

電源電圧がダイオードの順方向電圧分だけ下がるのは嫌なのでシリーズではなくパラレルに入れました。 クリーンなベースサウンドを出すためにもヘッドルームを狭めたくないですもんね。

保護ダイオード

タンタルコンデンサが使われていた超初期のモデルのレプリカなので出力に1kΩの保護抵抗が入っていません。 しかしもし出力がショートするとICに負担がかかりますので、実は表面実装部品で1kΩを入れてあります。 102と書かれた黒い部品が写っているのが見えますでしょうか?

出力保護抵抗

サイズ的にはうまく収まりそうですね。

配線中

青がベース用、黄色がトレブル用です。 黒がプリアンプの出力です。

ポット周りの配線

もとがコントロールパネル用だったので入出力とプラス電源が少々強引な配線になっています。

配線完了

組み上がってノブを付けたところがこちら。

ノブの取り付け

LEDも青で統一しました。 音を出してみました。 「そうそうコレコレ」という深いロー感とシャリっとしたところまで伸びたトレブルが特徴的です。

ベースがパッシブだとシャリシャリしたプレゼンスがシールド・ケーブルのキャパシタンスで変化してしまうので、本当にスティングレイっぽさを強調したい場合は、ベースにバッファだけでも積むと良いかもしれませんね。

音出しチェック

現行品3バンド・タイプのスティングレイをお持ちの方で、プレ・アーニーボール時代の音も出せるようにしたい、といった方にもオススメですね。

同じものが欲しいという方がいらっしゃいましたらこちらのメールフォームからご連絡下さいませ。 あと基板2個分の部品は確保してありますよ。

 

 


スティングレイ・プリアンプの初期型(2バンド)のレプリカ

いろいろ集めたスティングレイのプリアンプの資料です。初期型の2バンド仕様のものです。 最初期の数年でおそらく2度仕様変更がされた後、3バンド化されるまではこの仕様で安定しています。

スティングレイ・プリアンプ資料

オリジナルと同じオペアンプICがこちら。 今となっては少々時代遅れになってしまったのかもしれませんが当時は先端の低消費電流ICだったのではないでしょうか。

LM4250

基板にはセラミックコンデンサとタンタルコンデンサが使用されていたようです。 途中からはタンタルが電界コンデンサに変更になるようです。 似た部品を集めました。

タンタルコンデンサとセラミックコンデンサ

基板のサイズはほぼ原寸大。 写真とオペアンプ等のサイズから割り出しました。

基板テンプレート

完成した基板がこちらです。

スティングレイ初期型プリアンプのレプリカ

今回はこれをケースに入れてアウトボードプリアンプに改造します。 続きはまた次回。

これ欲しい!という方がもしいらっしゃいましたらこちらのメールフォームからご連絡下さい。 あと2台分材料があります。

 

 


4メートルのシールドを作ります

日本人が奇数好きな民族性だからなのかシールドは3メートル、5メートル、7メートルといったラインナップが多く、偶数がないことが多いようです。

お客さまいわく「ベースアンプの高さを考えると3メートルでは全く動けないけれど、5メートルだとライブでもリハでも邪魔になることが多い」ということで、今回4メートルのシールドケーブルを作ります。

ケーブルは王道BELDEN8412を使います。 ベースで使ったときのローの輪郭感が好きです。

ベルデン#8412

セミバランス配線が一般的ですが最近は芯線をあえて2本ともホットにしています。 シールド自作派の皆さんはどうしていますか?

4メートルのシールド

楽器側はノイトリックL型のスイッチ付きプラグです。 シールドを楽器から抜くと、先端のホットがアースに自動的にショートされてボリュームがゼロの状態になるので、アンプからブーーとノイズがでることがありません。

スイッチ付きプラグ

機材側はブラック&ゴールドのノイトリックです。

ノイトリックのプラグ

4メートルのシールドを自分にも作って欲しい!という方がいらっしゃいましたらこちらのメールフォームからご連絡下さいませ。 もちろん他の長さもお作りできます。 「フィート規格の寸法の方がメートル法より音が良いんだぜ!」とおっしゃる方もご注文お待ちしております☆