PGのネジ穴を埋める【フェンダージャパンストラトのピックガード交換-1】

ピックガードの交換でお預かりしました。 フェンダージャパンのストラトです。

フェンダージャパンのストラト

白パール3プライに交換します。 1プライのピックガードとはネジ穴の数が違います。

コントロールキャビティの形状が違うのでネジ穴をあける場所を作らなければなりません。 メイプルで15Φの木栓を作りました。

木片を切り出す

これを半分くらいにカットしてボディに取り付けます。

接着する

ピックガードのネジ穴を埋めていきます。

ピックガードのネジ穴を埋める


ルーティング加工【レスポールのフロイドローズ調整-3】

取説を読み込んで分かったこと。 マウントボルトの頭が低かったのです。 スプリングがボディに干渉していたのはこのせいです。 15~20ミリの高さまで出します。

マウントボルトを上げる

これでスプリングはボディに干渉しなくなりましたが、弦高を低くしようとするとスプリングバーがボディにあたってしまします。 むしろこちらを掘削する必要がありそうです。

スプリングバーが干渉している

既にあたったところにあとが付いていますね。 ここを削っていきましょう。

削りたいところ

深さ1.5ミリくらいの小さな溝ですのでドレメルのルータースタンドが活躍しました。

ドレメルでルーティング

溝が掘れたところ。

溝加工後

せっかく弦を外したのでフレットクリーニングもしておきました。

フレットクリーニング

弦高を下げました。 バーがボディに落とし込まれています。 これでスムーズにフロイドローズトレモロが動くようになりました。

稼働するようになった

トレモロの調子は良さそうです。 オクターブ調整をやり直したいのでもう少し調整を続けます。

 

全体調整

レスポール用のフロイドローズトレモロはとても良くできた機構ですが、構造が複雑で取説の文量も多いので取り付けに行き詰まったらこちらのメールフォームからご連絡下さい。


KTSのミニブック

日曜日に行ったライブの途中、KTSのチタンサドルについて書かれた小冊子を増田社長からもらいました。

KTSのミニブック

これの製作には、うちのウェブデザインもやってくれているワカワカウェブが関わっているそうです。

チタンは加工すると硬くなりがちなので、単純にチタンを削って形にすれば良いわけではないそうです。 その加工工程は緻密で複雑。 増田さんがギタリストであるからこそたどり着けた音楽的な到達点こそが、あのチタンサドルなのだとよく分かりますね。

アタックから音程感が出るまでの時間が早くて弦の響きが気持ちいいと、うちのお客さまにも人気です。