BOSS TR-2のDCジャック修理

DCジャックにトラブルがあったようで、ご自身で部品交換を試みたそうですが、基板のパターンが浮いてきてしまったということで、ここからバトンタッチとなりました。

基板にダメージがでたBOSSエフェクター

部品は持ち込んで頂いているので作業するだけです。 こういう基板直付けで、ハンダ付け端子の多い物を外すのは難しいです。 部品にノーダメージで5カ所のハンダを上手く吸い取れるとは限らないのですね。

持ちこみの部品

さて、お仕事として承った以上、ハンダ付けだけキレイにしておきましたというわけにはいかないので、構造をしっかり調べます。

赤いところからアダプターの9V入力、黒いところがアースにつながります。 それ以外の黄と青で囲んだふたつずつの端子はスイッチ機構で、DCプラグがささっていない時にショート、さすとオープンになります。

DCジャックの構造を調べる

本体の方も部品周辺の基板パターンがどうなっているのか調べましょう。

基板の構造を調べる

赤いところが乾電池の9vです。さっきの青いスイッチを使って、アダプター接続時には切り離されるようになっています。 黒いところはインプットジャックのリング端子につながっていて、シールドケーブルをさすことによってアースにつながります。

幸いにして、今回剥がれてしまった基板パターンは、使用されていないスイッチの端子で、ただの固定用だったということで決着しました。

基板の構造を調べる

ハンダを取り除いた後、ヤニをクリーニングしました。

基板の清掃

新しい部品を取り付けます。

ハンダ付け完了

音が出ました。

音出しチェック

これで問題なく使って頂けます。