オイルが乾いて臭いもしなくなったので、バインディングを交換していきましょう。 バインディングを外します。
溝に残ったバインディングをきれいに掃除しました。
フレット溝に入り込んでいたものもかき出しました。
次はいよいよバインディングの接着です。
新しいヘッドホンアンプを作るのには時間がかかるので、とりあえず今使っているヘッドホンアンプの部品を交換してみることにしました。
オペアンプをLME49726に交換してみます。 低電圧で動く低歪みなICでありながら、300mAを超える電流をはき出せるという変態オペアンプですね。 エネループ電源のヘッドホンアンプに向いていると思います。
今ささっているLT1112は評判も音も悪くないのですが、データシート上のグラフで見ると、無歪みで出力できる周波数が可聴域ギリギリで切れているので、なんとなく「高域の透明感がもっと良くなるんじゃないのかあ?・・・」と思ってしまいます。
某○BP-3とかはおそらくLT1112を使っていて、1弦のプルをあえて少し歪ませています。 18ボルトにしてもここの高域特性は伸びないようです。
電源の電解コンは今までOSコンを使っていましたが、日ケミが良いといううわさもあるのでつけ替えてみます。 導電性個体アルミ電解はハンダ付けの熱から回復するまで時間がかかるということですが、ついでなので交換しちゃいましょう。
出力の発振止めフィルタには評判の良いパナソニックのECHU。 これは今まで差し替えできるように足を付けていたので、今回は基板に表面実装します。
ホイートストンブリッジは精度が命らしいので、100本買って選ぶことにしました。
普段、楽器の音を作るときはピュアオーディオとは真逆の方向で考えるわけで、シンプルなオペアンプ回路とは言え「高精度」とか「低歪み」とか追求するのは不思議な感じがします。
真空管を使ったYAHAヘッドホンアンプとかいう、あえて二次高調波を出していくスタイルのものとかも作ってみたいものです。 そっちの方が楽器製作に感覚が似ているかもしれませんね。
TI社のICが入手困難になっていくとすると、簡単で便利なレールスプリッタIC、2426もなくなるのではないでしょうか。
レールスプリッタという、プラスマイナスの電源の中点に仮想グラウンドを作る回路はに、いろいろ発展系があります。
抵抗で分圧して大容量コンデンサを付けるだけの方式、そこにオペアンプを追加して仮想グラウンドをバッファする方式、そのオペアンプの帰還ループの中にさらにディスクリートでバッファを組む方式、オペアンプの帰還ループの中にバッファICを入れる方式、ディスクリートで上下対称のカレントミラー回路を組む方式・・・
どれもいまひとつ、わざわざ自作するほどの魅力を感じないなあと思っていたらこんな回路図が思い浮かびました。
動くのかどうかは知りません(笑) もし作る人がいたらあてはまりそうな定数も自分で調べて下さい。
ホイートストンブリッジの中に閉じ込められたオペアンプが反転入力と非反転入力の電位をゼロにしようと電流を吐き出すことで、左のアンプの負荷がほぼゼロになって性能が上がるという仕組みのレールスプリッタです。
無難に大容量な導電性固体アルミ電解とか付けておけばたぶん動くのでしょうし、性能も悪くないのではないでしょうか。 RとLとアースが3極全部Class-AA方式になるヘッドホンアンプって変わった回路だし、作るのも難しくないので自作する楽しさがありそうだなと思いました。
まぁ、分圧抵抗と大容量コンデンサだけでも動くわけで、もはや自己満足でしかないかもしれませんが、それこそが自作電子工作の楽しさでもあります(笑) いつか作ってみたいですね