配線作業と全体調整【J-45の配線修理-3】

バッテリーホルダーを金属製のものに交換します。 サウンドホールの中に工具を入れての工事になります。

バッテリーホルダーの取り付け

粘着テープがダメになっていたので交換しました。 アコギの中のホコリをエアーで吹き出して、ウェットティッシュで掃除してから貼り付けます。 お客さんに頂いたエアーコンプレッサーが活躍しています。

粘着テープの修正

一度バラバラにした配線を元の状態に戻していきましょう。

配線が完了

ネックの調整です。 ついでなのでトラスロッドナットにグリスを塗っておきます。

ネックの調整

トラスロッドがローポジションに多く効くネックのようです。 4フレットあたりにピークがでます。

オーナー様はナット溝が減ったからナットを交換して欲しいというふうにおっしゃっていましたが、実際は原因はナットではなく、逆反りによるビリ付きでした。

ナットが原因ではない

ジョイント部分から先がハイ起きしていますが、それはボディの変形が原因のように見えるので、弾かないときは弦を緩めておくのが良さそうです。

ローディさんがプロミュージシャンの楽器を運搬したり保管したりするときにどうしているか見ていると、エレキの弦はちょいと緩めるくらい、アコギはさらにもっとたくさん緩めるようにしていることが多いようでした。

私もそれが良いと思います。 毎日弾くエレキは張りっぱなしの方が演奏中のチューニングが安定して良いと思います。 しばらく弾かないアコギは完全に緩めるのもありかもしれません。


原因の確認【J-45の配線修理-2】

バラしていきましょう。 サドルの下にピエゾピックアップが入っています。 このスペーサーの加工は自分で見ても上手くできていますね。

サドルを外した

電池も一応チェックしておきます。 ちゃんと9ボルト以上出ています。

電池はOK

配線を取り出していきます。 音を出してみると通常通り動作しています。

配線を取り出す

どうやら原因はサドルです。 たまたまそうなっただけかも知れませんが6弦側が上がっていました。 このギターはサドルを上下できる機構になっていますが、ピエゾピックアップはサドルに密着していることで、振動から電気信号を発電できる圧電素子なので、サドルはめいっぱい下げないと音が出ません。

サドルが原因のようだ

木製のスペーサーで弦高を調整して、このネジを使わない仕様にしたのですが、見た目を変えないために一応付けておいたネジがいつの間にか効いてしまっていたようですね。

外してしまっても良いですし、オーナーさんに自分で時々チェックしてもらっても良いと思います。

 


リテーナーなどの取り付け【LPBドットバインディングJBの組み込み-18】

レリック加工をしていたリテーナーが付きました。

リテーナーの取り付け

ネック裏のストラップピンも取り付けます。

ストラップピンの取り付け

ノブを取り付けます。

ノブが付いた

演奏ができる状態になってきました。 ほぼほぼ問題ないのですが、もう少しだけハイポジションを逆反り方向に持っていっておいても良いように思います。 わずかな順反りが合って弦高を下げるのに限界があります。

少し気になるところがある

ヒーター修正をしましょう。

ハイフレットを一度抜いた

ついでにフレット溝をせまくしてみます。

フレット溝をせまくしてみる

フレットの足が逆反り方向に力を蓄えてくれることを期待しています。


病院の日

夏は血圧が低くなりがちらしくお薬が減りました。 お婆ちゃん先生は「熱は下がりましたか?」から始まりました。 すみません、それは次の患者さんです(笑)

前回の血液検査の結果を聞いてきました。 私はコロナ自粛で痩せるタイプの人間なので、少し内容は良くなっているようです。 コロナ太りしまくる人もいますよね。

病院に行ってきた

たこ焼きの粉が余っているのでまた作りました。

たこ焼き

それにしてもこういうことはドンドン上手くなりますね。

牛丼屋の肉盛りチャンピオンからギターリペアマンになるだけのことはあります。 牛丼屋のカウンター係や車の運転はできません(笑)