ピックアップの取り付けと配線【ヒストリーのテレの配線改造-3】

ピックアップの取り付け位置を決めるためにテンプレートを作りました。

テンプレートを作る

キャビティの中にねじ穴の位置をけがきました。

位置決め

ネジ穴をあけます。

ネジ穴をあける

良い太さのネジを探します。 国産JBのピックアップネジがありました。 新型コロナの影響でインチネジがなかなかアメリカから輸入されない時期に、念のために買ってあったものが役に立ちそうです。

ネジ

ネジが長いので切りました

ネジをカットした

導電塗料どうしをつなぐアース周りの配線から終わらせます。

img_4785.jpg

ピックアップを取り付けます。

ピックアップの取り付け

元の配線をバラして、使うパーツを清掃します。

元の配線を分解

コントロールアッセンブリーを製作します。 スーパースイッチが付きます。 テレキャスター用にはこういうハンダ付けするところが内側を向いているものが必要になります。 外を向いているとキャビティの導電塗料とショートしますね。

アッセンブリーの製作

増設するピックアップの位相が他のピックアップと合うか調べます。 普通に白をホットにして位相が合うことが確かめられました。

位相の確認

ピックアップをつなぎます。

配線作業

音が出たり出なかったりしていたジャックはPURETONEに交換しました。 電気的な接点が多いのでバリバリいいにくそうでオススメしています。

左右からはさむだけでなく凹凸が付けられているのでホットもコールドも4点ずつくらいプラグに接触するように見えます。

PURETONEのジャック

これで完成です。 弦を交換したのでネックの変化を見てからお返ししましょう。

完成

音ですが、フロントとセンターのハーフトーンも、リアとセンターのハーフトーンも、センターがパラレルに入っている効果が薄いです。

ピックガードの下に入っているので、音を拾う力が少ないのでしょう。

発電しないコイルをホットからアースにつないでいるだけだという風にセンターピックアップを見立てた場合、どちらかというとローカットの方向に音が変わるはずですが、今回は高出力のピックアップを選んでいるのでコイル成分が大きく、そういうパッシブなトーン回路としても効きにくくて、結果としては音の変化が繊細なものになっているように思います。


リアピックアップのキャビティを掘る【2TSBのPBの組み込み-9】

リアJのキャビティを掘っていきましょう。 まずは位置を決めて角をドリルで加工します。

位置決め

4カ所、突きました。

角を決める

1対1のテンプレートを貼り付けます。

リアJのテンプレート

ベアリングビットで加工します。 掃除したばかりの集塵機がよく吸います。

ルーティング

ピックガードの加工に続きます。 トラスロッドの調整をするための溝を作ります。

トラスロッド調整溝を付けた

ピックアップの穴が狭いという問題もここで解決しましょう。 流通しているほとんどのPB用ガードはこの穴が小さいですね。

穴が1弦側にズレています。 これは組み込みの過程で私がセンターと決めたところがピックガードのセンターと微妙にズレているというのもありますが、型が違うというのもあるのでしょう。

1弦側に穴がずれている

拡げる過程で4弦側へ戻せるだけ戻しましょう。

テンプレートを貼った

角は手加工してカバーが通るようになりました。

ピックアップが入った

もう少し緩めでも良いくらいですね。 ここはキチキチにしすぎて良いことがあるわけではないでしょう。


集塵機パーツを丸洗い

集塵機の吸引力が落ちました。 ホースのつまりが原因でしたが、ついでなので丸ごと清掃です。

集塵機の清掃

うちは木工加工がそこまで多くはないので、このダブルサイクロンの集塵機(日動工業 爆吸クリーナー NVCーS35L)で十分ですね。


キャビティを掘る【ヒストリーのテレの配線改造-2】

キャビティの位置決めをしていきます。 ストラトのセンターとおなじ位置を中心に決めました。

穴の位置決め

ストラトのピックアップも入ります。

ストラトも入る

外からは見えないですね。

外からは見えない

フォスナービットで粗加工しておきます。 このあとノミで突きました。

フォスナービットで粗加工

集塵機が詰まってしまったのですが、仕方がないので強行しました。 粗加工してあったのでこれくらいで済んでいますが、全部ルーティングしたらもっと大変なことになっていたでしょう(笑)

ルーティング

導電塗料を塗っていきます。

導電塗料の塗布

4回路5接点のスーパースイッチを手配しました。 テレはコントロールキャビティが狭いので、ハンダ付け端子が内側を向いたものが必要になります。


ピックガードの取り付け【2TSBのPBの組み込み-8】

ピックガードです。

ピックガード

PBにありがちなのですが、ピックアップが通りません。 縦も横も耳も全部通りません。 そうなるとセンターも水平垂直もなにもないただの似た穴ですね。 好きなように拡げるしかないです。

ピックアップが入らない

ということでガードの取りつけが先です。 外周がきれいにそろうところを探すとここです。 ネックポケット部分は4弦側がピッタリで、1弦側に隙間を空けます。 これも良く有る形です。

幅をそろえる

この時にガードの垂直が出ているかとか、リアピックアップと平行かどうかとかが気になります。

ピックアップと平行になって欲しい

また、ボディに付いた瞬間から、ボディのセンターがガードのセンターになりますから、そこからピックアップの穴を加工し直すことになります。 しかし目で見て分かるくらいガードの穴が小さいですね。

位置決め

ネジ穴をあけました。

ピックガードが付いた

ここからお直ししていきましょう。