ネックを付けて弦を張っていきましょう。
ここにトラスロッドの調整箇所があります。
ネックが安定したらピックガードを取り付けて完成ですね。
トーカイのロゴはありませんが、トーカイが作ったスペシャルをベースにしたと思われるブルーのスペシャルをお預かりしました。
他のギターから移植した、モントルー製バダス型ブリッジが付いています。
このままだと弦の位置があっていません。 KTS製チタンサドルPRー02もお預かりしているので、交換して弦溝を作り直すのが良さそうです。
ブリッジを取り付ける位置を大まかに探します。
オクターブ調整をするとこんな感じになりました。 6弦側のオクターブを決める太いネジが完全に緩んで外れてしまいます。 ここは固定するナットを追加したいですね。
ナットの弦溝はかなりギリギリですがまだ開放はビリついていないのでOKでしょう。 少し順反っていましたが、トラスロッドナットは完全に緩んでいましたので少し締めていい感じです。
これとは別に、本家のバダスもお預かりしました。 弦溝がたくさん付いています。
裏返してみましたドイツ製のようです。 ですからサドルのオクターブネジはM3です。 これにチタンを付けるとなるとKTSさんに特注商品をお願いするしかないと思います(PR-02のM3ネジ穴を作ってもらって、T字のサドルの脇の下を削って本体に合わせるとか、PR-01溝無しを作ってもらってバダス側のオクターブネジの先が収まるくぼみを拡げて合わせるなどが考えられます)。
どうやら本家バダスから取り外した新品のサドルと思われる物が一緒に入っていました。
6弦だけ取り付けてみると、ネジの動きがちょっときつめですが合いそうです。 これを取り付けてこの本家バダスも他のギターに合わせて使えるように整備するのが良いように思われますね。
ベース用フルレンジブースターとして作っている基板に部品を載せていきます。
もともと、マイクロアンプが気に入ったというお客さんに頼まれて、それを元にエレキベース用にフィッティングした物を作ったのがきっかけでした。 低音の妨げにならないようにコンデンサの容量を上げてあります。
ピエゾピックアップを受けるためだと思うのですが、入力インピーダンスが高すぎる設計だった物を、マグネティックピックアップを受けられる程度に下げてあります。 これは主に外来ノイズを減らすためです。
ゲイン過剰で歪むとベース用途で使いにくいので半固定抵抗で内部でも最大ゲインが制限できるようにしてあります。
オペアンプが1台しかなくて、しかもデュアルのうち1チャンネルしか使っていないせいか、オリジナルでは電源のデカップリングコンデンサが省略されています。 本作はオペアンプICを差し替えられるようにしてあることもあって、ICと回路との相性によって発振してしまってはメリットが活かせないので、保険的にデカップリングコンデンサも追加してあります。
基板に付いている半固定抵抗を調整して、下げた最大ゲインを元に戻せば、もちろんギターでも使えます。