分解【TNB-110SPLのピックアップ交換-2】

分解していきます。 これが元の配線です。 コンデンサが交換されていますね。 リードがむき出しでショートの恐れがあるので絶縁したいですが、なるべく短くカットしたくないからこうなっているのだと思うので切らずに処理したいと思います。

元の配線

導電塗料が塗られていないモデルですが、工場の都合で他のモデル同様にラグにつながっているというパターンですね。 これは取り外します。

不要なラグ

クッションを足してあります。 新しいクッションがピックアップに付属しているので交換します。

クッションが足されている

以前このモデルに同じピックアップを取り付けたときはリアがはまりませんでしたが、今回はなんとか入るようです。

リアピックアップははまる

フロントピックアップを外しました。

元のピックアップ

キャビティはこんな感じ。

ピックアップを外した

交換するピックアップの配線部分が入りません。

配線が入らない

ねじ穴の位置は微妙に合いません。 埋めましょう。

ネジ穴は微妙に合わない

厚みに対して・・・

厚みの確認

キャビティの深さは充分にあるようです。 配線を下に通せます。

深さの確認

配線が出ているところを5mmくらい1弦側へ拡げれば取り付けられそうです。

5mmは拡げたい

ネックのネジ穴です。 ネジの溝が二重に切れてしまっています。 ヘッド側にトラスロッドナットがあるネックなので、今後そんなにネックを付けたり外したりしないはずなので問題ないとは思いますが、一応補修しておきましょう。

ネジ溝が二重に付いている

ボディ側のねじ穴にもネジが効いてしまっています。 このせいでネックのネジ穴に切れている溝が分からなくて同じ溝に収められなかったのだと思います。 おそらくプレートをフリーダムに交換したときですね。

ボディ側のねじ穴が狭い

ここは素通りで良いのでほんのわずかだけ拡げました。

穴を拡げた

ネジを型取りするようにタイトボンドで溝をひとつ埋めておきます。

ネジ溝を補修した


フレットのすり合わせ【00-15 Mのフレット交換-7】

フレットを打つために振動を与えたせいでもあるのですが、ペグのネジがすごく緩んでいます。

シンプルなデザインで格好いいですが、原始的な機構なのでこういうところは気をつけて使いたいですね。 おそらく張力がかかっているときは大丈夫そうなので弦交換の時だけ気をつけましょう。

ペグが緩む

フレットの両端を削るときにバリが出て指板にめり込んで形がくずれることがあるので、それをせき止めるために接着剤を1滴乗せておきます。

両端に接着剤を乗せた

フレットの両端を削ってそろえていきます。 きれいに削れました。

両サイドを削って合わせる

軽くすり合わせしておきます。

軽くすり合わせした

細かい精度はナットを付けて弦を張ってから追い込む予定です。


今日お客さんとの話題に出た本

定休日でしたが修理完了したベースを返却するために駅前まで行ってきました。

音楽理論やCAGEDシステム、バークリーの話などから、この4冊の本が話題に出ました。

お客さんとの話題に出た本

『ブルーノートと調性』の中盤辺り、使える音階を一覧表にして徹底的に洗い出すところで読むのを挫折しそうになるのが、小説『ドグラ・マグラ』のチャカポコチャカポコに通じるものがある、と言ったらちょっとウケました。

どれも興味深い本で気に入っているので実は玄関に飾ってあります。