分解【76年製ジャズベースの修理-2】

ピックアップがピックガードに引っかかるということでしたが、思ったよりもスムーズに上下しています。

ピックアップは動かせる

ピックガードを付けたままピックアップ交換ができないという意味でしょうか? この辺り↓を少し削っておきましょう。

ジャズベースのピックアップはカバーが外れるときにコイルを引っかけやすいので、ピックガードにカバーが引っかかるときはピックガードを外す方が安全です。

ただ、現場で何かあったときの緊急対応用ということだったので、そのまま交換できるようにしておきましょう。

削るところ

スプリング入りのクッションが入っています。 この部品はキャビティの深さが20mmくらいないと入らないのですが、23mmくらいあるので使えているようです。

キャビティの深さ

ただ、キャビティが深い分だけネジの長さが足りなくてネジ穴をダメにしているようです。 ネジを交換しつつネジ穴を補修しましょう。 確か、ちょっと長いネジがあったような気がします。

ネジが短い

オーナー様が半日かけて作ったというコントロールアッセンブリーです。 手前の白い線の美しい取り回しなんてプロみたいですね。 ハンダ付けの具合をチェックして必要なら手直ししますが、せっかくなのでこのまま使います。

銅箔でシールドするので、万一剥がれたときのためにジャックのハンダ付け部分を内側にしておきましょう。

コントロールアッセンブリー

ネックポケットはここ↓を主に薄板で埋めていきます。

埋めるところ


ペグのメンテナンスと取り付け穴修正【レスポールスタンダードのサドル&ナット交換-5】

1弦のペグだけ動きがイマイチなのが気になります。 引っかかっているというほどではないのですがブッシュの中でポストが遊んでいません。

動きがイマイチ

1弦と6弦のブッシュが浮いています。 角度としても真っ直ぐ入るように気にしつつ押し込んで固定します。 全てのブッシュを固定し直して薄くグリスを塗っておきました。

ブッシュ浮き修正

あと少しヘッド側へ動かした方が良いことが分かったので1カ所だけネジ穴を動かすことにしました。

ネジ穴の位置決め

0.5mmくらい動かしました。 これでペグはOKです。

新しいネジ穴をあけた


革パーツが付くところのネジ穴を埋める【グレコのバイオリンベースの改造-15】

革パーツがよれるのはもったいないので関係するネジ穴を埋めることにしました。

ネジ穴を埋める

革職人さんがものすごく上手い具合にネジ穴の距離を測ってくれてあるのが分かるのですが、パーツに現物あわせする形でボディ側の穴をあけることにします。

ネジ穴を埋める

補強のために塩ビ板を1枚入れるので、その方がきれいに収まりそうだと判断しました。