全体の調整【BLACK ONE風レリックギターのメンテナンス-7】

シムを抜いて弦を張ってみました。 やっぱりシムは必要なようです。

シムを抜いてみた

トラスロッドはほぼ締まっていなかったのですが、今回少し締め込みました。 ナットがめり込んでいますが、まだ調整可能な範囲です。

ロッドナット部

シムは新しいものを作りました。 ネジが通るタイプです。

シムを入れた

弦高調整をしていきます。

弦高調整

トレモロスプリングを5本張って、トレモロを使わない設定なのですが、6弦をチョーキングするとヒールが浮きます。 もう少しスプリングホルダーのネジを締め込む必要があります。

ロックできていない

気が付いたことがあります。 フロントピックアップのポールピースの長さが変わっていますね。 5・6弦が高くて、3・4弦が低いです。 Black1ってこういう仕様なのでしょうか? たまたまピックアップのメーカーが間違えただけでしょうか?

ポールピースの高さが変則的

それを踏まえつつピックアップの高さ調整をしました。

ピックアップの高さ調整

オクターブ調整もしました。 まあまあきれいにサドルが並んでいます。

オクターブ調整

サドルの高さも常識的な範囲に収まりました。

サドル部

気になっていたノブの向きも直しました。 フルにしたときに弦と並行になります。

ノブの向きを整える

ストラップピンのネジがゆるめだったので補強しました。

ストラップピンのネジ穴を補修した

これで演奏可能な状態になりました。

調整

これでネックが動かなければ完成でしょう。 ピックガードのエッジを尖らせたので格好良くなっていますね。

完成


フレットのすり合わせ【バッカスのテレタイプのリフレット-4 】

ナットを粗加工しました。

ナットの成形

弦を張っていきましょう。

弦溝を作る

弦を張った状態でギターを演奏する時と同じ角度に抱えて、フレットの擦り合わせを行います。

フレットのすり合わせ

フレットを磨きました。

フレットを仕上げた

ナット溝の深さを追い込みます。

弦溝を仕上げた

リテーナーが角張っている気がしたので引っかからないように研磨しました。

リテイナーを磨く

弦交換をしました。 これでネックが動かなければOKです。

弦を交換した


フレットを打つ【バッカスのテレタイプのリフレット-3】

フレットを指板のRに合わせて曲げていきます。

フレットを曲げる

フレットを圧入していきましょう。

フレットの圧入

フレット溝が深いので、余っている溝をメイプルの突き板で埋めました。 先に埋めるとフレットをカットするときに接着剤で突き板と一緒に取れるので、フレットが飛んでいかず、安全で良かったです。

余っているフレット溝を埋めた

フレットの両端を整えていきます。

フレットの端を整えた

ナットを外して古い接着剤を清掃しました。

ナット溝の清掃

オイル漬けした無漂白牛骨ナットを粗加工します。

牛骨ナットの粗加工

接着しました。

ナットの取り付け

ペグのネジ穴をあけました。

ネジ穴の加工

ペグを取り付けます。 良い感じに取り付けられました。

ペグの取り付け

指板をマスキングしてすり合わせに進みましょう。

指板のマスキング


ピックガードを戻す【BLACK ONE風レリックギターのメンテナンス-6】

ネジ穴が1カ所、ハムバッカーサイズのキャビティの中に落ちてしまっているので、木栓で埋めます。

木栓を作る

ネジ穴を作る土台ができました↓

埋めた

新しいネジ穴をあけました。

新しいネジ穴

ピックガードを戻していきます。

ピックガードの取り付け

このシムは必要なのか調べます↓

シムが入っている

0.6mmくらいの厚みがあります。 必要そうなら0.5mm厚のバルカンファイバー紙で作ったシムに交換します。

シムの厚さ

ネジ溝が二重に切れているところをタイトボンドで埋めます。 

ネジ穴の補修

ネジで型取りする要領です。


二度目のオイル【バッカスのテレタイプのリフレット-2】

2回目のオイルを塗るので、乾くまでの間にペグのネジ穴を埋めておきます。

ネジ穴を埋めた

仕上がりがざらざらにならないように、#600番の紙やすりで研磨してから塗ります。 

オイルフィニッシュ2回目

2回目はあとからオイルがしみ出してきがちなので、そのまま固まらないように何度かチェックして良く拭き取ります。