フレットの準備フレット溝補修と指板研磨【00-15 Mのフレット交換-5】

フレットの長さを調整して、ウッドバインディングを避けるためにタングの両端をカットして削って仕上げておきます。

フレットのタングをカットした

フレット溝には、このフレットのタングに合わせて適切な厚さのノコを通しておきました。 指板の研磨を仕上げて圧入していきましょう。


リテーナースペーサーの製作

弦の角度を気にしてか、リテーナーのネジを2mmほど緩めているテレのために、アルミパイプを切ってスペーサーを作ります。 浮いているとチューニングがずれやすくなります。

アルミパイプを切り出す

研磨して仕上げているところ↓

研磨

こんな感じ↓

スペーサーができた

取り付けたところ。

取り付け

これで良さそうです。


ワーウィック ストリーマーの配線修理

音が出なくなったワーウィックです。 ポジションマークのLEDも断線して付かなくなっているそうです。

どうやらジャックが回転してしまって、内側のロックナットを増し締めしながら使っているとその付近で断線が起こるようです。

白い線の断線を確認できました。 おそらくプリアンプからの出力線です。

断線箇所

LED用のバッテリースナップも赤い線がスイッチからちぎれてしまっています。

断線箇所

そもそもボディの外側とキャビティの内側が平行でなく、ナットを正常に締め込めていないのが問題です。 ボディデザインって難しいですね。

スペーサーの切り出し

スペーサーを製作しました。

角度を付けた

これでナットを締め込むことができます。

取り付け

ホームセンターでOリングを買ってきました。 これで外側も滑らなくなります。

Oリングを付けた

こんな感じ↓ 良く付いていますよねこのパーツ。

Oリングが付いている様子

LEDの電源を配線しましたがLEDが点灯しません。 分解して調べてみたところバッテリースナップの黒い線も中で断線しているようです。

バッテリースナップが断線している

新しいスナップに交換したら点灯しました。

LEDが点いた

赤い線はスイッチのところに配線します。

ハンダ付け箇所

電池交換の度にスナップのハンダ付け箇所が動いてしまうから断線することが明白なので、今回作ったスペーサーに熱収縮チューブ越しに接着しました。 これで電池側だけが動くようになります。 バッテリースナップを撚っておくと、全体がしなるようになるので一部分で折れ曲がりにくくなります。

スナップを接着固定

もうジャックが緩むことはほぼありませんが、もし緩んでも断線しないように熱収縮チューブをかけてあります。

ジャック付近の補強

プリアンプのバッテリースナップは分解してしまいがちだったので接着しておきました。

バッテリースナップの接着

LEDの方のスナップはT字の物を使いました。たぶんI字のものは裏蓋に押しつけられて根元から断線したのだと思います。 いろんなことが起こりますね。

T字のスナップにした

これで問題なく使えそうです。 ネックのコンディションがいい個体のようなので末永く弾けそうですね。

キャビティ全体

ノブの向きが気になります。 お好みがあれば修正しておいても良いかもしれませんね。

ノブの向きが気になる

配線は完成です。