全体調整【逆反ったフラトーンレスポールタイプのメンテナンス-2】

明らかにオクターブチューニングが合わないと思われたので、4弦のサドルを裏返しました。

サドルを裏返した

おおまかにサドルの位置を出しておきましょう。

サドルの位置出し

トラスロッドナットに付着している塗装を掃除してトルク材を塗っておきます。 パイプレンチで1回(60°くらい)しか回っていませんでした。

むしろ弦を張って保管しておいた方が良いかもしれませんね。 あと、これだけロッドに負担がかかっていないなら、オーナー様がご自分でロッドを回しても怖くないと思います。

ロッドナットを清掃してグリスアップ

ジャックが曇ってきていたので磨いておきました。

ジャックの清掃

ジャックが回るのでロックワッシャーが入っていないのかと思ったのですが、ありました。 歯が鋭い方をジャックプレートに向けておきます。

ロックワッシャーを裏返した

と・・・ここで気が付いたのですが、ロックワッシャーといっしょにドレスワッシャーまで内側に入っていました。 ここで空回りしていたようですね。

ドレスワッシャーが内側から出てきた

ドレスワッシャーはロックナットの下に動かして、締め込み直しました。 プラグを差してみて問題ないか確認しました。 ここはチェックしておいて良かったですね。

プラグが刺さるか確認した

1弦のテールピース側に1弦の痕が付いているので、スタッドをもう少し上げてみようかと思いましたが、さび付いていて動きません。

エイジド加工がたくさん施されたフラトーンはネジも錆びています。 そういう「表現」なのかもしれません。 弾いていて特に困らないと思うので、今回は無理に動かしませんでした。

スタッドが動かない

ペグのメンテもしておきます。 ブッシュの内側とペグポストを磨いて、薄くグリスを塗っておきます。 ペグを外すさびと木くずが出てくるのまでギブソンぽいですね。 この木くずはさすがに掃除させてもらいました。

ペグを外してみた

弦溝に追いグリスしておきます。

ナットに追いグリス

弦高調整とオクターブチューニングの確認をしました。 これで完成で良いと思います。

完成

ロッドを緩めましたから、このままネックが動かなければお返ししましょう。


ナット交換、ブリッジ交換など【トーカイLSS(20260530お預かり)のブリッジ&ナット交換-2】

ナットを外しました。 古い接着剤を掃除しておきます。

ナットを外して接着剤を掃除する

SonicのオイルドボーンナットOB-02を粗加工します。

ナットの粗加工

接着しました。

ナットの接着

フレットの角を丸めていきます。

フレットの端を丸める

サンドペーパーをあてて・・・

フレットの角にサンドペーパーをあてる

フレットを仕上げ直しました。 これで角の引っかかりはなくなりました。

フレットを仕上げた

弦の溝を作っていきます。

弦の位置を決めた

弦を張ってみましょう。

ナットに弦溝を作る

ナットを仕上げました。

ナットを仕上げる

モントルーのラップアラウンドブリッジを取り付けていきます。 トーカイのギターなのでミリスタッドを使います。

ミリスタッドが必要になる

弦交換の度にブリッジが弦長方向に動かないようにするために、ロックナットをそれぞれ追加します。

ネジを固定するナットを追加する

ブリッジの位置出しをします。

ブリッジの位置出し

弦を張る前にペグのメンテナンスをしておきます。

ペグのメンテナンス

1・6弦だけ張ってみて位置を決めます。

弦位置を決める

弦溝を作っていきます。

サドルに弦溝を作る

細かい部品が共鳴しないように低~中粘度のネジロックで仮固定しました。

サドルを仮固定する

弦高調整とオクターブチューニングをして・・・

オクターブチューニング

これで作業が完了しました。

完成

お返しする時にお好みに合わせて細かい調整をすれば完成です。