弦高調整をしてからオクターブチューニングを確認しました。
全体的にサドルの位置がヘッド側へずれています。
すべての1.5mmくらいずつ後ろへ下がりました。
ナットに追いグリスしておいて、ロックナットを締め込んでいきます。
チューニングし直してこれで完成です。
フレット溝幅の調整をやり直したりして難産でしたが、素晴らしいコンディションにできたと思います。
フレットをすり合わせしていきます。
フレットの端を丸めて・・・
フレットを仕上げていきます。
ピカピカになりました。
ナット溝の中の古い接着剤を掃除していきます。
オイル漬け無漂白牛骨ナットを粗加工して・・・
接着します。 接着している間に・・・
ストラップピンのネジ穴の緩みを直します。 低粘度接着剤を染みこませてコーティングして補強しておきます。
緩んでいたトグルスイッチを締め直しました。
5弦サドルがシーソーのようにカタカタと浮いていたのでネジ穴を拡げます。
これでピッタリ収まりました。 弦溝がサドルの中央に来ているので、振動に合わせて異音がしていましたが、これで収まるはずです。
部品が共鳴しないように低粘度~中粘度のネジロックで仮固定します。
ナットの形を整えて・・・
弦溝を作っていきます。
ナットを仕上げました。
弦高調整とオクターブチューニングをしました。 サドルもきれいに並びましたね。
ピックアップの高さが調整できるタイプなので、各ピックアップの高さ調整をしました。
1弦の音量が小さくてオープンコードのDsus4~Dadd9といったコードワークが前へ出てこないことに気が付いたので、ポールピースの高さも調整しました。
こういう時はまず3弦をしっかり下げてあげるとバランスを取りやすいです。
錆びているジャックを交換していきましょう。
フレット溝を補修していきます。 15・16フレットあたりは謎の凹みがありますので特に気をつかって作業します。
大まかに指板の研磨をします。
フレット溝の幅を調整します。
弦を張って、楽器を演奏時と同じ角度に構えた状態で削ることで、指板研磨の精度を上げていきます。
ここでナットを外しました。 塗装がひび割れているので心配でしたが、密着は良いようできれいに取れました。
指板面を#600までサンドペーパーで仕上げます。
ステンレス製の#55090を打っていきます。 フレットが硬いのでカットしたり曲げたりするのが大変です。 バネみたいな力が残ったまま打つと、あとで浮いてくると思いますので丁寧に指板Rに合わせて圧入します。
弦を張った状態で置いておきます。
ハイポジションを少し逆反り方向へ持っていきたかったのですが、予想通りの仕上がりになりそうです。
ブリッジの取り付け位置がズレていてオクターブチューニングができないと思われます。 4mmくらい前に出した方が良さそうです。
プラグを動かすとバリバリいうのでジャックは交換してしまっても良いと思います。 手応えが固いのを気にされていましたから、PURETONEよりスイッチクラフトをおすすめしてみようかと思います。
作業の邪魔になるのでピックアップを外しました。 P-100が載っています。
フレットを抜きました。
指板のRは10インチ付近です。 一般的なギブソンは12インチですから少し丸みのある指板です。
フレット溝付近の毛羽立ちを抑えるために塗った低粘度接着剤を掃除していたら、15フレット付近に凹みがあることが分かりました。
トラスロッドナットと半月板に付着した塗装を剥がして、トルク調整剤を塗っておきます。
ストレートエッジをあててみても、15フレット付近がえぐれていることがわかります。 これはおそらくハイ起きが原因ではなくて、工場で製作時にこうなったのではないでしょうか。
トラスロッドは6フレット付近によく効きます。 理想より少しローフレットよりに効いていますね。 15フレット付近の凹みもありますので、弦を張ってみて指板の表面がどうなっているか調べましょう。
ブリッジを4mmほど前へ出して、位置を固定するために両サイドのネジにロックナットを追加しておきます。
弦を張ってみました。 意外にコンディションは良いですね。 フレット溝を補修するついでに、凹んでいるところを丁寧に直せば上手くいきそうです。
フレット溝をどうするかイメージできてきました。
明らかにオクターブチューニングが合わないと思われたので、4弦のサドルを裏返しました。
おおまかにサドルの位置を出しておきましょう。
トラスロッドナットに付着している塗装を掃除してトルク材を塗っておきます。 パイプレンチで1回(60°くらい)しか回っていませんでした。
むしろ弦を張って保管しておいた方が良いかもしれませんね。 あと、これだけロッドに負担がかかっていないなら、オーナー様がご自分でロッドを回しても怖くないと思います。
ジャックが曇ってきていたので磨いておきました。
ジャックが回るのでロックワッシャーが入っていないのかと思ったのですが、ありました。 歯が鋭い方をジャックプレートに向けておきます。
と・・・ここで気が付いたのですが、ロックワッシャーといっしょにドレスワッシャーまで内側に入っていました。 ここで空回りしていたようですね。
ドレスワッシャーはロックナットの下に動かして、締め込み直しました。 プラグを差してみて問題ないか確認しました。 ここはチェックしておいて良かったですね。
1弦のテールピース側に1弦の痕が付いているので、スタッドをもう少し上げてみようかと思いましたが、さび付いていて動きません。
エイジド加工がたくさん施されたフラトーンはネジも錆びています。 そういう「表現」なのかもしれません。 弾いていて特に困らないと思うので、今回は無理に動かしませんでした。
ペグのメンテもしておきます。 ブッシュの内側とペグポストを磨いて、薄くグリスを塗っておきます。 ペグを外すさびと木くずが出てくるのまでギブソンぽいですね。 この木くずはさすがに掃除させてもらいました。
弦溝に追いグリスしておきます。
弦高調整とオクターブチューニングの確認をしました。 これで完成で良いと思います。
ロッドを緩めましたから、このままネックが動かなければお返ししましょう。