フジゲンJBタイプのメンテナンス

フジゲン製のJBタイプです。 全体的なメンテナンスやセットアップのためにお持ち頂きました。

ご自身で調整していて不安になってきたそうです。 youtubeなどにいろいろと情報がありますが、自分でやってみているうちに基準が分からなくなって迷子になるとおっしゃる方がけっこうたくさんいらっしゃいますね。

このベースの場合はトラスロッドがほとんど締め込まれていなかったので、適切にネックを真っ直ぐに調整してから、ブリッジの調整を行いました。

フジゲンJBタイプのメンテナンス

適正に弦高が下がりましたし、オクターブチューニングをしていくとサドルの位置も理想的な場所に収まりました。

ブリッジの調整

日ごろからきれいにお手入れされているベースでしたから、フレットクリーニングしても見た目はあまり変わりませんでした。

フレットのクリーニングと弦交換

ジャックが曇ってきていたので磨いておきました。

ジャックの清掃

大きな問題がなくて良かったです。 これでまた調子が良いベースとして楽しく弾いて頂けると思います。


チタンサドルが届いた【レスポールスペシャル(20260709お預かり)のネック&フレットオーバーホール-2】

KTS製チタンサドルが届きました。 外形はPR-02ですが、ネジ穴の部分がM3になっています。

チタンサドルが届いた

このタイプが本家バダスに合うことが多いので、特別に製作した在庫の中から分けてもらっています。

とは言っても、そのままポンと付くわけでもなくて、オクターブネジが通っている穴を一部拡げたりするフィッティングが必要になることが多いです。


ご要望の整理【レスポールスペシャル(20260709お預かり)のネック&フレットオーバーホール-1】

スペシャルをお持ち頂きました。 ネックのオーバーホールとしてジェスカー#55090とSonicのオイルドボーンナットOB-02に交換します。

レスポールスペシャル(20260709お預かり)

古い本家バダスブリッジをお持ち頂きました。  チタンサドルに交換します。 オクターブ方向の位置を決めるネジを固定するロックナットの追加もします。

持ち込んで頂いたオリジナルバダス

ネックの調整をしました。 ロッドナットに付着した塗装を掃除して、トルク調整剤を塗りました。

ロッドナットのメンテナンス

ネックを調整してもスタッドの下に大きな隙間ができてはくれません。 弦高が高くなりすぎないか、バダスに仮の弦を張って確かめようと思います。 フレットを#55090に交換すると、フレットの背の高さも弦高を下げることに関与するはずなのでバダスを使えると期待しましょう。

スタッドの下に隙間があまりない

配線もオーバーホールします。 キャビティへの導電塗料の塗布と、裏蓋へのアルミシートの貼りつけも行います。 ポットはCTS製の新品に、ジャックはPURETONEのジャックに交換します。

配線もOHする

コンデンサはSCUDのオイルコンデンサになります。 SonicのOC-223が候補にあがっていたのですが、オイルコンデンサは経年変化で容量や等価直流抵抗が大胆に増えることがあります。

SCUDのオイルコンデンサ

同じヒグチ製のオイルコンデンサですが↓とくにマルコンブランド時代の473は1.5倍くらい容量が増えてしまっています。

古いオイルコンデンサ

こういう「育っていってしまう」性質も古いオイルコンデンサが楽器用途で好まれている理由のひとつだと思います。

精度で選別してあることが売りのOC-223は、いろいろ交換して試聴するときには大きな意義がありますが、最初からこれと決めて付けっぱなしにするつもりなら、同じヒグチ製の同等品オイルコンの中から選ぶ方がコスパが良いとも言えますね。


P-90を逆巻き逆磁極に改造する【レスポールスペシャル(20260320お預かり)のチューンナップ-7】

P-90の片方を改造して、ミックスポジションでノイズをキャンセルするようにします。

P-90

分解するとこういう感じでマグネットが両側から挟み込むように取り付けられています。

P-90を分解したところ

コイルからは巻き始めと巻き終わりで白黒に色分けされている線が出ていますので、シールド線に取り付けるときに逆にすることでノイズが逆位相になってキャンセルされるようになります。

さらにマグネットの内側と外側を入れ替えることで、ギターの信号が逆位相のさらに逆位相にひっくり返って、同位相に戻ります。

磁極チェック

↑↓磁極が逆になっています。

磁極チェック

P-90はマグネットなど裏側の部品が動いてハウリングしやすいです。 再度ワックスポッティングが必要になります。