基板に配線を取り付けていきます。
オペアンプをICソケットにさしました。
見た目も部品構成もかなり似たレプリカが完成しました。
次回はケースに組み込んでいきます。
基板に部品を取りつけていきましょう。 今回は2.2MegΩの抵抗もカーボン抵抗で入手できましたので、すべて材質がオリジナルと同じ部品で構成できました。
とは言え、その部分の抵抗は乾電池の9Vから半分の4.5Vを作るための抵抗で、交流的にはタンタルコンデンサでショートされているので音質には関係なさそうではありますね。
この基板に、出力保護抵抗を追加することにします。 出力保護抵抗はタンタルコンデンサが電界コンデンサに仕様変更になった頃に追加された経緯があります。
フルボリュームで鳴らすと、オペアンプの出力がシールドケーブルに直結するので、シールドのコンデンサ成分(キャパシタンス)によって容量性負荷発振しないようにしたり、ケーブルの先がショートした時にオペアンプが壊れないようにするためのものです。
この米粒のような部品が抵抗器です。 見た目にも初期個体に似たものを作っているので、この抵抗は基板の裏側にひっそりと表面実装します。
今気がついたのですが、お箸の文化がない地域のエンジニアさんは、テスターをこういうふうに使えないのでしょうか?
初期のスティングレイには2バンドのイコライザーが登載されていました。 その頃のプリアンプのレプリカを基板からフルスクラッチして、アウトボード化したものを製作していきます。
基板の形状、タンタルコンデンサやセラミックコンデンサなど、できるだけ素材も似せて作ります。カーボンで入手困難な抵抗値の高い抵抗だけ金属被膜になります。 ICも当時使われていたものと同じ型番のものを使用します。
まずは基板をカットしていきましょう。
続いて穴あけです。
その穴と穴をレジストペンでつないでパターンを描いていきます。
エッチング作業です。 この時、ペンで描いたパターンだけが溶けずに残る仕組みです。
できあがった基板はこんな感じ。 あとでさびてこないように、フラックスでコーティングします。
次は部品をハンダ付けしていきます。 ケースとツマミとポットがないので秋葉原へ仕入れにいきましょう。
ギターパーツ販売でおなじみモントルー社取り扱いの「リアルセルロイドピックガード」という商品があるのですが、このピックガードのエッジを通常の45°くらいから30°くらいまでとがらせるという加工サービスを提供しています。
フェンダー系ベースをビンテージベースに近づけようとするとに一番困るのがベッコウ柄ピックガードです。 レリックのベースでもどうしてもピックガードが浮いてしまいます。 これがストラトならミントグリーンで良いので何とかなるのですがベースはそうはいきませんね。
先日エッジ加工させていただいたピックガードを取りつけたベースのお写真をお客さまから頂戴しました。 このピックガードに交換するとビンテージベースに近づけることができます。
とてもカッコいいですね。 気に入っていただけて本当に良かったです。
同様の加工が必要な方はこちらのメールフォームから御相談下さい。
現存のベッコウ柄ピックガードのなかで一番ビンテージに似せられるのはモントルーのリアルセルロイドピックガードではないかと思っています。
しかもエッジを30°くらいまでとがらせると、さらにレリックの楽器に似合う見た目になりますね。
今まではエッジを削った後、紙やすりで細かく番手を変えながらピカピカに研磨していたのですが、研磨の最中に角が丸くなりやすいのです。
今回は320番と600番、そしてコンパウンドを付けた布と工程を3段階に絞ってみました。 案外つやも出ましたし、白い層をアピールできているように見えます。
こんな見た目になりました。
同じ加工が必要な方はこちらのメールフォームからご連絡下さいませ。