2イン2アウトABボックスの手直し

先日製作したABボックスです。

ABボックス

リハスタで使ってみてもらったのですが、スイッチを踏む度にバコバコとポップアップが鳴ってしまうようです。

どうやらGodinの内蔵プリアンプの出力側カップリングコンデンサに、常時充電するための抵抗を内蔵していないことが分かりました (図↓)

この抵抗が無いと、次段の入力にも抵抗がぶら下がっていない機材(ファズフェイスなど古い機材にたまにある)をつないだときに、いろいろと不安なことが考えられるので(ここが電解コンデンサの場合に、相手方のバイアス電位のほうが高くてうっかり逆電圧がかかって壊れるとか・・・)省略してあるとは思いませんでした。

出力カップリングコンデンサを充電する抵抗

100kΩでホットとコールドをつなぎました。 これでバコバコいわなくなりました。

出力カップリングコンデンサを充電する抵抗

わずかにパチパチいいうので、足下のプリアンプの入力インピーダンスにも並列に抵抗を入れておきました。

入力カップリングコンデンサを充電する抵抗

実際にこの機材を使うことになるメンバーさんが万一、センタープラスのACアダプターをつないでしまっても、LEDやパワーサプライが故障しないように保護ダイオードを直列に入れておくことになりました。

抵抗とダイオードをまとめた

絶縁して・・・

絶縁する

絶縁してスイッチに取り付けました。

絶縁する

ギタリストさんは実際に使ってみて、マグネティックピックアップとピエゾピックアップという表記の方が直感的に使いやすいという感想だったそうです。 1番、2番という表記をMGとPZに変更しました。

ダイモを張り替えた


ハムバッカーのネジの修理【アリアプロTA-80のネックオーバーホール-15】

ハムバッカーのネジが曲がっています。 おそらくネジ穴が拡がってネジが効かなくなったあと、ナットをハンダ付けしようとしても付かず、仕方なく折り曲げたのだと思われます。

ネジが曲げられている

ひとまわり太いネジで固定してみましょう。

3mmのネジ

M3でタップを立て直しました。

タップを立てた

エスカッションのネジ穴も拡げます。

3Φに拡げる

これで固定できました。

ネジが付いた


トーカイのスペシャルタイプのメンテナンスとクリーニング

トーカイのスペシャルタイプをお預かりしました。 6弦の弦高が低くて音が伸びなくなったそうで、一度全体的に調整して欲しいとのことです。

トーカイ

ライブ後にギターをケースにそのまま収納して放置していたらしく、フレットが全部錆びていたのでクリーニングしました。

フレットが錆びだらけだった

ジャックが錆びてバリバリいっています。 PURETONEのジャックに交換しましょう。

バリバリいっている

と思ったら、なんとPURETONEのジャックが出てきました。 スリーヴ端子も板バネになっているのでバリバリいいにくいのが魅力なのですがなぜでしょう。 差し込むときのカチッとした手応えも2回ではなく1回なのでおかしいです。

PURETONEのジャックだ

チップ端子に比べて、スリーヴ端子が開いてしまっています。 これはもともとこうだったのではないでしょうか。 ロットによってこういうことがあるのかもしれません。

スリーヴ端子が開いている

プラグを左右からつかめるように、指で押して曲げ直しました。 これで全くノイズが出なくなりました。

手で閉じた

さびが他に移っていってもいけないと思い、一応研磨して清掃しておきました。

一応磨いておく

ロッドナット付近を清掃してトルク調整剤を注しました。 

ロッド

オクターブチューニングの位置を調べてブリッジを取り付けます。

オクターブの位置を確認

両側の2本のネジにナットを付けます。 オクターブチューニングが終わった後にここを締め込むとネジが動かなくなって固定できます。

ロックナットを追加

3弦の弦高が高いので少し削っておきます。 サドル上での弦の角度がきつく、弦も太いので曲がりきれずに弦がうわずってしまうのが原因です。 バダスにありがちな現象です。

3弦の溝を修正

ナットを締め込みました。 これで弦交換の際にオクターブチューニングの位置が動くことはありません。

ブリッジの位置を固定

ナット溝についた錆を取ってからトルク調整剤を注しておきます。 溝が狭いわけでもないのにコキコキいっていたのですが、快調に動くようになりました。

ナットにトルク調整剤を塗る

ボディに飛び散った汗も清掃しました。

完成

あとはお客さんに合わせて微調整すれば完成です。


回路図が描けた【ホンダサウンドワークスのブースターの点検-2】

この104はコンデンサであることが分かりました。

コンデンサ

回路図を描きました。

回路図が描けた

ネット上に元になったと思われるレイアウト図を発見しました。 Hogs Footです。完全に同じものですね。 変わっているのは入出力のコンデンサの容量です。 1/100くらい小さい値に置き換わっています。

元になったと思われるレイアウト図

そもそもの回路として入力と出力からハイを大きくカットしています。 例えば緑のマル↓の0.1μFはジャズベのトーンによく使われるコンデンサの倍くらいの容量で絞り込まれています。 ムームーにこもらせて、トランジスタで歪ませるための回路です。

赤いマル↓の部分、出力インピーダンスはコレクタ抵抗そのものでしょうし、電源は交流的にはアースにショートされていますから10kΩと0.1μFのローパスフィルターになっていると思います。 歪ませたあとさらに高域を捨ててあります。 これはもともとベース用ファズですね。

ハイカット特性について

で、アレンジされている部分がこちら。 入出力のカップリングコンデンサの容量がもともとの3.3μFからそれぞれ、0.047μFと0.068μFに減っています。

ローカット特性について

ローだけを取り出すための回路なのに、あえてローを捨てるってどういうことなのでしょうか。

特に赤いマル↑の方。 エミッタ接地増幅回路の入力インピーダンスは低いので、470kΩと47kΩと入力インピーダンスの並列合成抵抗と、0.047μFのコンデンサとが作るハイパスフィルターは可聴域で低音をカットしているはずです。

他にも部品の故障や、基板上のハンダブリッジなど、原因があるかも知れませんが、カップリングコンデンサの容量を1μF以上くらいにすれば、ベース用ファズに戻るのではないでしょうか。


ペグの取り付け【レスポールのペグをクルーソンに交換する-2】

ついでなのでピックアップのマグネットを計測しました。 リアよりフロントの方が磁力が強かったです。

ついでに磁力を計測した

ネジ穴を加工していきます。 残せるネジ穴と、穴位置を変えたいネジ穴を判断して加工しました。 

ネジ穴の加工

ペグがつきました。 スムーズに動いています。

ペグが付いた

フレットクリーニングしておきました。

フレットクリーニング

弦を貼って・・・

弦が張れた

トラスロッド調整をします。

ロッド調整

あとはお客さまに合わせて弦高調整などをして完成です。