基板を修正する【スティングレイの配線修理-2】

ノイズの大きいボリュームポットを新品に交換して、電池の消耗を抑えるためのスイッチ機能を追加するためにステレオのジャックを取り付けます。

配線を分解

と、ここで、基板がいろいろいじられていることに気が付きました。 赤い線は上側の細い線がもとからあった線です。 ガラススリーブで絶縁してありますが収縮チューブではないのでスポッと抜けてもおかしくないです。 下の太い線がいま使われているバッテリースナップの線。

右下の白っぽい線は低音の調整に関わる紫色の代わりに出ています。 とはいえこの紫の線も先が断線しているだけで生きているようです。 そしてその線もガラススリーブが被せられているだけでちょっと不安です。

基板がいじられている

ここもオリジナルに近い状態に戻す作業をしましょう。 ボリュームとジャックだけ交換するつもりだったのですが、ここから戦線の拡大です。 過去に何度もこのプリアンプのレプリカを作っているので、この基板は得意です。

基板を確認する

ちなみにうちで作っているレプリカのテンプレートと現物のサイズ比較がこちら。

レプリカのテンプレートと見比べる

基板の裏面から出ている赤と白の線を取り除きます。 左上の先端が断線した紫の線をむき直します。

基板部

いま使われているバッテリースナップの線が太いので、通るように穴を拡げます。

穴を拡げる

本来の位置から赤い電線が出るようになりました。

電源を配線

ポット同士をつなぐアース線がありませんでした。 つまりポットやジャックの締め付けがゆるんだら音が出なくなる仕様ということです。 アース用の黒い配線を新しく追加してトラブルの少ない配線にしました。 同時に、基板から出ている他の電線のハンダ付けを全てやり直していきます。

配線が完了

ピックガードを止めるネジの穴がユルユルになっているところが2カ所ありました。

ネジ穴がダメになっている

軽く補修しましょう。 これが終わったら完成ですね。


原因究明【スティングレイの配線修理-1】

プリアンプが動かないという初期のスティングレイです。

スティングレイ

この時期のスティングレイはネックが弱いといううわさがありますね。 このネックも結構順反り傾向。 せめてトラスロッドの負担を減らすためにグリスをさしておきましょう。

トラスロッドにグリスをさす

ジャックは自分で交換したことがあると言うことでしたが、モノラルジャックが使われています。 確かに初期のスティングレイはモノラルジャックが使われていたはずなのですが、シールドケーブルを抜いたときに、プリアンプの電源がオフになって、電池の消耗を防ぐことができるステレオジャックに交換した方が良いです。

電池を交換するとプリアンプも動いているようです。 初期型スティングレイのイコライザーは反転アンプを使用しているので、電池がなくなってもオペアンプの帰還抵抗を通り抜ける形で控えめな音量で音が出るはずです。

オーナー様が「以前、楽器店に修理してもらったけれど、今はパッシブになっていると思われます」とおっしゃっていたのはそういう音の出方のことではないかと見ています。

モノラルジャック

ボリュームがバリバリいいます。 ここは交換しましょう。25kΩのポットが必用です。 これの入手については目星が付いていまして、先日のシンライン配線修理で抵抗値を間違えて持ち込んで頂いた25kΩのCTSポットをゆずってもらおうと思います。

ボリュームのノイズ

以前の修理の時に入ったのか、やたらゴミが出てきます。

ゴミが出てきた

こういうのもショートやそれにまつわるノイズの原因になるのできっちり掃除しましょう。


配線作業【シンラインの配線修理-2】

Electrosocketに交換します。 テレキャスターのジャック部分には、写真のような内側で押し広げられて突っ張っている穴の開いた板が入っています。 これを専用の工具で取り出します。 これは導電塗料を塗る前の作業になります。

板を抜き取る

ネジ穴の位置決めが難しいですね。 いつも悩みます。 ネジ穴のなかは低粘度の接着剤で少し補強しておきました。

エレクトロソケットの取り付け

アース周りの配線から始めましょう。

アース周りの配線

シリーズ(直列)配線にもなるラインナップに対応するためなのか、アースとコールドが分離してありました。 配線をシンプルにして故障リスクを減らすためもあって、ビンテージと同じ仕様に戻しました。

ピックアップ周りの配線

ピックガード側とつないでいきましょう。

ピックガードアッセンブリと合体

ジャック周りはこんな感じになりました。 今回はPURETONEモノジャックを取り付けました。 導電塗料が近いのでハンダ付け端子がショートしないようにするためと、シールドのプラグと電線が接触しないように補強する意味もあって、配線を収縮チューブで保護しました。

 

ElectrosocketとPURETONE

ポインターワッシャーとノブを取り付けました。

ノブとポインターワッシャー

これで完成です。

配線のオーバーホールが完成

ノイズは気にならなくなりました。

 


フレットを抜きました【warwick の修理-3】

ヒーターを当てながら様子を見ています。 フレットを抜いてみました。

フレットを抜いた

ツバ出し指板がボディに乗り上げて押し上げられている問題を解決するためにシムを作り直します。 もともと入っていたような形跡もありますね。

シムを作り直す

必用な隙間が空きました。 もう少しシムが薄くても良いかもしれません。 今まで、ネジを締めたり弦を張るとここをボディが持ち上げていました。 ネックの密着も悪く、弾いていてギシギシ言っていたのはここが原因のようです。

必要な隙間ができた

弦を張って状態を確認しつつ進めていきましょう。

ネックの修理を始めます

本格的にフレット交換が始まります。