しばらくぶりなお友達ベーシストから急に電話がかかってきて、ベーシスト飲み会になりました。
テーマがマニアックで、低音の位相問題でした。低音は周波数が低いがゆえに位相がずれると打ち消し合ってしまって音が弱くなってしまう問題が起こりがちです。
「ステージの中音(なかおと)と外音(そとおと)の位相がずれることがあるから中音は小さめが良いのでは?海外のミュージシャンの方が中が小さい傾向がある」
「コーラスマイクから入ってPAから出るベース音はアンプと位相が違っている。ライブを見ていると、ある音だけが音が消えるベーシストがいるけれど、ベース単体のデッドポイントではなくこれらの位相問題や会場の共鳴とも関係があるのでは?」
「中音が良い日はたいてい外音の評判が悪いというボーカルあるあるも位相問題か?」
「ピックアップを180°反対に付けてもピックアップの位相は変わらないということは、ピック弾き時のアップ・ピッキングorダウン・ピッキングでも位相は変わらないのか?」
「歪みチャンネルにすると音がこもるギターアンプは裏側にマイキングすると良い場合があるが、位相が逆になるから裏側から良い音が出るという説明は嘘じゃないか?では増幅段を追加してさらに逆相にすれば表から良い音がするなんてことがあるのか?」
「位相を反転するエフェクターで音が変わるのは、トゥルーバイパスとバッファードの違いや、オペアンプの音が加わるからであって、他の楽器と合わせずに単体で鳴らしたのでは聞き分けが付かないのではないか?」
「常にバッファードになってトランスでコールドをアースと分離して入れ替えたらどうか。またはギターそのものをキャノン出しにして、パッシブで機械スイッチ的に位相を変えた場合どうなるか」
そんなことを真剣に話していたら3時間くらい経っていました。今後これらを検証していきましょう。とても勉強になりました。まだまだ音は謎がいっぱいです。