ピックアップに脚を付けました。
こうすることでピックアップが宙に浮いて塗装しやすくなります。
ウレタン下地を吹きました。 結構色が濃くなりましたね。 軽く飴色を吹けば良さそうですね。
途中まではがして元に戻すと境目のところに古い接着剤が残ったり新しい接着剤を入れそこなったりして接着の不良を起こす可能性が考えられたので、思い切って指板を全てはがすことにしました。
作業の妨げにならないように、スイッチとネック側ピックアップを取り外します。
表側はこんな感じ。
完全に指板をはがしました。 12フレットのポジションマークは作業中にはがれたのでまた接着し直します。
ここ問題箇所。 クラックが入って盛り上がっています。
ネックのマホガニーが柔らかい→ネックが反る→トラスロッドをしめる→ロッドナット部がめり込む→ネックが反る・・・をくり返した結果だと思います。
指板を張ったあと、フレットを1度抜いて溝をせばめることで、ネックを指板側から支えるようにしようと思っています。 そういう修理のしかたはあまり聞いたことがないので、ここで修理してよくなれば最高なのですが。
どうしても塗装にダメージが出てしまいますね。
表面だけだったので、コンパウンドをつけて磨きました。 かなりましになりましたね。
さあここからがまだまだ大変です。
最後の加工はトラスロッドカバーです。 ネックを外さなくてもトラスロッドの調整ができます。
お客さまがご自分でストラップピンを取り付けました。
ピックアップの表面にアクリル製の板でフィンガーランプを貼り付け。 こうやって位置を決めたあとで、角などを削って仕上げるそうです。 お客さまいわく「自分で手作りしてこそwife!」とのことです。
これで完成です!
Talas時代のまだサンバーストが残っている外観で(しかも角の部分は剥がれたのを補修するためにビルが自分で黒を吹いている)レプリカを作った例はほとんどないのではないでしょうか?
とても貴重な経験ができました。 今月の20日にはこのベースを使ってのライブがあるそうです。