11月11日はベースの日でした。
自分用兼試奏用の3トーンサンバーストのJBは後まわしになってまだ塗装中です。
年末の忘年会ライブで弾きたいのですが間に合わないですかね。
お客さまの楽器の修理が優先です。
casinoをお預かりしました。 メンテナンスのついでにKTS製のチタンサドルに交換します。
もとのブリッジ部はこんな感じです。
ネックが順反っているのでロッドを調べてみました。 なんと全くロッドがしまっていませんでした。 潤滑グリスを塗って適切なところまでしめ込みましょう。
ネックはかなり真っ直ぐになったのですがハイポジションが順反っています。 弦高を下げていくと15フレットのチョーキングが出ませんね。 本気で直すにはヒーター修正などネックの修理が必要です。
今回は短期間のお預かりなので、フレットのすり合わせで可能な限り対応します。 まずはネック側ピックアップを外しました。
マスキングして部分的にフレットを削ります。
見た目のこともありますしこのくらいでやめておきました。
フレットの仕上げが終わったところです。 もとの状態よりは少しましになりましたね。
チタンサドルに交換しました。ブリッジの分解方法はこちらからご覧になれます。
弦溝を弦に合わせて広げてあります。
弦を張って調整しました。 かなり弦高が下がって弾きやすくなりました。
弦高ペタペタで弾く楽器でもないですし、これでしばらく使ってもらうことになるかもしれませんね。
掃除をするときやチタンサドルなどに交換するときにブリッジを分解することがありますね。 ギブソンタイプのブリッジはこんな感じで分解できます。
まずはABR-1型です。 針金でオクターブねじを固定してあります。 ここに小さなマイナスドライバーやピンセットを引っかけて外します。 針金を曲げて壊さないように。
端のねじ頭をこえると急にバラバラになります。
戻すときはピンセットを使います。 ひとつずつ針金に収めていって、端のひとつを最後にパチッとはめると固定できます。 もし針金をダメにしてしまったらギター弦から自作することができます。
ナッシュビルタイプはねじを回して行くとサドルが最後まで押し切られて、その後ねじがせり出してきますので、そのまま分解できます。 むしろこちらは組み立てが難しいかもしれません。
裏からバネを入れながらねじを差し込んで、マイナスドライバーで回しつつ途中でサドルを通して、ねじ先をくぼみに押し込む・・・指であちこち同時に押さえながら作業できる手先の器用さが必要ですね。