やっとここまできました。 全体がよく共振するギターで、ゆえにちょっとしたセッティングの違いでビリついたり、アクティブダンパー的な効果が働いてデッドな感じになったりしがちです。
あちこちいじりながら落としどころをさがしています。
リテーナーのスペーサーを交換したのはよかったです。2弦解放の振動がヘッド側へ逃げる独特な感覚が収まりました。
ネックグリップの塗装をはがしてオイルフィニッシュにします。
まずははがすところから。 はがすラインを点線で引きました。
ヘッド側はこんな感じ。
はがしたところがこちら。
右のベースのグリップに形状を近づけて欲しいということなので、グリップを削ります。
通常これはお断りしているのですが、厚みは今のままにして、手があたる指板との接着面付近を少しだけ削るだけなので、トラスロッドが裏から出る心配がないという理由でお受けしてみました。
このライン沿いを削っていきます。
その左右のラインを削ってカーブを整えます。 まだでこぼこですが大丈夫です。 このあと紙やすりでしっかり真っ直ぐ研ぎます。
キレイに仕上がりました。
かなり近い握り具合になりました。
Addictone代表の渡辺 祐さんが遊びに来てくれました。 と言っても私にとっては音楽学校で理論を教えてくれた先生なのです。
国立音楽院(くにたちおんがくいん)でロック音楽理論応用という授業を取りました。 本人が今日「どこがロック音楽理論なんだ(笑)」と言うくらいかなり踏み込んだ内容で、バークリーで音楽理論を学んだ人に直接こんな内容を教えてもらえるなんて東京はスゴいところだ!!と思ったものです(笑)
私が12年前に取った授業ノートを見る渡辺先生↓ このノートは宝物です。
初回授業からセカンダリードミナントで使えるスケールの話で、ミクソリディアンb9b13みたいな一覧表を作っていたりします(笑)
最初に教えるインターバルでつまづいた生徒にそのあとのことをいくら教えてもまったく分からないのだと気がついた渡辺先生は、基礎の基礎であるインターバルについてこの本をお書きになりました。
音楽教室で同じ内容を何回かに分けてしっかりやるとあっという間に何万円かの授業料になるところをこの1冊でじっくり自習してから、改めて本格的な理論をスクールで学べるという、教える側にも教えられる側にもメリットがある1冊になっているようです。
「ゆうせんせい」の授業を久しぶりに受けたような気分になってとても楽しいひとときでした☆