フレット溝の修正【レスポールのネック反り修正-8】

ヒーターをしても2週間くらいで戻ってしまうものの、グリスアップしたトラスロッドの効きも少し改善しましたし、あと少しで良くなりそうなので思いきってフレット溝の修正をします。

ヒーター修正でネックを逆反らしておいて、その間にフレットを抜いて、フレット溝をフレットに合わせてせまめに加工します。 フレットでネックを指板側から支える作戦です。

フレット溝を狭めてみる

フレットを抜きました。 めくれ上がった木部を粘度の低い接着剤で補修します。

フレットを抜いたところ

フレット溝は0.5ミリ幅まで狭くしてからフレットに合わせて広げます。

フレット溝を狭くする

作業が途中になってしまうのでここでクランプをかけて逆反り方向に力をかけておきます。

作業が途中になるのでクランプしておく


ハイポジションのヒーター修正【スティングレイはネック修正-1】

ハイポジションの音がつまる(ビリつく)スティングレイの修理です。 トラスロッドはネックの中央付近にしかきかないものなので、14フレットあたりが張力に負けて順反ります。

ネックが順反ったことで上がってしまった弦高を、サドル側で無理に下げようとすると最終フレット付近が弦にあたってビリつきます。

ヒーター修正でなるべく直すのですが、そのままではまた起きてくることが多いので、ハイポジションだけフレットを抜いて溝を修正します。

ヒーター修正を終えたネックのフレットを抜きました。 続きの作業が後日になるのでクランプをかけたままにしておきます。

スティングレイのネック修正

ヒーターで逆反らせてフレットを抜いて、その溝をフレットに合わせてきつめに修正します。

フレット溝の加工

これで絶対直るとは言えないのですが、うまくやるとかなり良い確率でハイポジションの音詰まりを解消して、比較的長い期間保持してくれるようです。