まずは詳しくチェック【ハイポジションが音詰りするテレキャス-1】

ハイポジションのチョーキングで音が詰まるようになってきたというテレキャスターです。 以前このトレモロの取り付けでお預かりしましたね。

ハイポジションが詰まるテレキャス

ネック全体の順反りがあったのでトラスロッドを締めました。 それでもハイ起きが残りますね。

少しハイ起きしている

メイプル1ピースのネックは、ヒーター修正が効きにくい傾向があります。 接着面をずらすような効き方をしないので、純粋にネックの材木を曲げ木するようなイメージになります。

ハイポジションのフレットを多めに削るという手もあるのですが、このギターの場合すでにハイポジションの方がフレットを多めに削ってあるようです。

ハイポジションのフレットはすでに多めに削られている

今回やる作業がもしリフレットなどでしたら、ハイポジションの指板を多めに削るであるとか、フレット溝を適切にするなどいろいろ方法はご提案できるのですが、今回はネック交換も視野に入れているということなので、どうしたいかお客さまに相談です。


弦を張ってみる【 Navigator PBフレットレスの修理-5】

大まかに指板の研磨が終わったので、弦を張ってみました。 あと少しハイポジションを多めに削っても良さそうです。

弦を張ってみた

ナットは無漂白のものが使われているようですし、リフレットの場合と違って、溝を高くする必要はありません。 このナットの溝を調整しても良いかもしれません。

ナット部

弦を張った状態でハイポジションの指板をもう少し精密に研磨してみましょう。

弦を張って状態で微調整

16フレット付近から先を主に削ります。

ハイポジションを少し削る

これが終わったら指板の表面を仕上げていきましょう。